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畜産を学ぶ高校生が大学生に牛の乳搾りを指導 「けられることもあるので横から手を」

京都新聞 / 2024年7月6日 8時0分

牛の毛をバリカンで刈り込む府立大の学生

 慣れない手つきで牛の乳搾りに挑む大学生を、傍らでアドバイスするのは地元の高校生―。そんな実習が京都府南丹市園部町の農芸高であった。農芸高と連携協定を結ぶ京都府立大(京都市左京区)の学生たちが同高の牛舎を訪れ、畜産現場を体験した。

 府立大農学生命科学科2年の52人が参加。農芸高の畜産流通と動物資源コースの2.3年生26人が指導役を担った。

 搾乳では、嫌がる牛を前に怖がる大学生の姿も。それを見た農芸高生は「けられることもあるので、後ろに立たず、横から手を伸ばして乳を搾ってください」と手本を示した。

 初めて搾乳を経験した府立大の学生(19)は「乳頭が硬くて搾りにくい時もあったけど、わかりやすく教えてくれた」と、高校生に感謝した。

 普段から牛に触れている農芸高生も、指導は初めて。どのように教えるかを事前に練習して臨んだ。

 搾乳のこつを助言した農芸高の女子生徒(16)は「安全で、牛にもストレスがないようにと考えた。私たちが大切に牛を育てていることがわかってもらえてうれしい」と喜んだ。

 ほかに干し草の餌やりやバリカンでの毛刈りを教えた。

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