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元文部科学事務次官の前川喜平さん「憲法は国民が作って国に守らせるもの」京都の講演で語ったこと

京都新聞 / 2024年7月8日 12時0分

「憲法と学校」について語る前川さん(京田辺市興戸・市社会福祉センター)

 憲法と学校をテーマに元文部科学事務次官の前川喜平さんが語る講演会が7日、京都府京田辺市社会福祉センター(同市興戸)で開かれた。前川さんは教育を受ける権利と多文化共生時代について「(日本に来た外国人は)両方の文化を知っている非常に貴重な存在。言葉や文化を保ち続ける学びの機会は保障されるべきだ」と訴えた。

 前川さんははじめに「憲法というのは法律の親分みたいなもの」と例え、「憲法は国民が作って国に守らせるもの」と説明した。

 不登校などさまざまな理由で十分な義務教育を受けられなかった子どもたちに、教育機会を確保するために2016年に施行された教育機会確保法について触れ、「全国に31校しかなかった夜間中学が現在は54校まで増えている」と話した。

 多文化共生時代について「教育は日本語とは違う言葉や文化を尊重しなければならない」とし、公立校では外国籍の場合、教諭になれずに講師扱いのままになっていると指摘した。「それぞれの民族性に基づく学びは憲法が求めている個人の尊厳から当然導かれるもの」と強調した。

 講演会は市民団体「京田辺自主夜間小・中学校」と「京田辺市民日本語読み書き教室」が共催し、約40人が参加した。

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