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「まさか中皮腫になるとは」アスベスト被害訴えユニチカ元従業員が国を提訴

京都新聞 / 2024年7月9日 17時31分

京都地裁

 京都府宇治市の日本レイヨン(現ユニチカ)宇治工場で働いていた男性(73)が、約40年前に従事したアスベスト(石綿)を扱う作業が原因で中皮腫を発症したとして、9日、国を相手取り、1265万円の損害賠償を求めて京都地裁に提訴した。男性側は「当時の同僚で石綿被害を知らない人が多いと思う。救済を求める方法があることを知って」と呼びかけている。

 訴状によると、1969~79年、繊維製品の製造過程で保温材として石綿を使用していた宇治工場で、配管の点検などに従事し、石綿の粉じんにさらされた。同社を退職して20年後の昨年9月、中皮腫を発症。京都南労働基準監督署に労災認定された。

 今も抗がん剤の治療中で副作用でだるさがあるという男性は、京都市内で会見し、「まさか中皮腫になるとは。国に規制をしっかりしてほしかった」と話した。石綿被害を巡っては、国の責任を認めた2014年の最高裁判決以降、元労働者が国家賠償を起こした場合は、基準を満たせば国が和解に応じている。京都アスベスト弁護団が元労働者の相談を受け付けている。フリーダイヤル0120(793)148。

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