1. トップ
  2. 新着ニュース
  3. 社会
  4. 社会

「ゴミ箱は錦市場にある?」インバウンド客でごった返す京都で〇✕クイズ オーバーツーリズムに効果は

京都新聞 / 2024年5月29日 5時5分

外国人観光客に観光マナーに関するクイズを出題する修学旅行生ら(京都市中京区・錦市場)

 京都市内などでオーバーツーリズム対策に取り組む一般社団法人「ツーリストシップ」(上京区)が、市内を訪れる修学旅行生を対象にした体験授業に取り組んでいる。生徒たちは文化の違いから外国人観光客が地域に及ぼす影響を学び、観光地を歩いて現状を調べたり、観光客にクイズ形式で観光マナーの遵守(じゅんしゅ)を呼びかけたりしている。

 ツーリストシップは、同法人代表理事の田中千恵子さん(26)が提唱する造語で、観光客が旅先の自然や文化、市民に寄り添う心構えや行動を指す。同法人は企業・自治体向けの講演や地元の特産品を使った土産品作りなどに取り組んでいる。旅先に配慮し貢献する大切さを知ってもらおうと、昨年から修学旅行を対象に体験授業を始めた。

 5月22日には千葉県船橋市の宮本中3年26人が京都入りし、授業を受けた。田中さんからツーリストシップに関する説明を受けた後、4班に分かれて中京区の錦市場でフィールドワーク行った。外国人観光客でごった返す中、食べ歩き禁止などマナー遵守を呼びかける表示板を探した。錦市場内にブースを設け、外国人観光客に観光マナーに関する○×クイズを出題。「錦市場にはごみ箱があるか」「食べ歩きを楽しむことができるか」などを英語で尋ね、「買ったお店の前やお店の中で食べて下さい」とマナー遵守を呼びかけた。

 参加した女子生徒(14)は「観光客が多くてびっくりした。千葉にもたくさんの観光客が来るスポットがあるので、学んだ経験を生かしたい」と意欲的に話していた。

 田中さんは「多くの旅行者はきちんとマナーを守ってくれている。体験授業を通して、学生に旅行者の可能性も知ってもらいたい」としている。

この記事に関連するニュース

トピックスRSS

ランキング

記事ミッション中・・・

10秒滞在

記事にリアクションする

記事ミッション中・・・

10秒滞在

記事にリアクションする

デイリー: 参加する
ウィークリー: 参加する
マンスリー: 参加する
10秒滞在

記事にリアクションする

次の記事を探す

エラーが発生しました

ページを再読み込みして
ください