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山間地に週末行列ができる謎の店 メニューはなんと「卵かけご飯」890円だけ

京都新聞 / 2024年6月1日 17時30分

みずほファームの卵を卸す直売所の麻生さん(左)と談笑する高橋店長。卵かけご飯を食べて気に入った客が隣の直売所で卵を購入するケースも多いという(亀岡市西別院町)

 メニューは卵かけご飯定食890円だけ。小ぶりで殻が硬い赤卵は、皿に割り入れるとぷっくりした黄身が踊る。卵とご飯は食べ放題で、1人で卵2、3個は平らげる。よく食べる人は2桁に届くこともあるそうだ。

 みそ汁と鶏の唐揚げ、昆布のつくだ煮が付くほか、練り七味や韓国のりなども追加購入できる。大阪府との境に近い京都府亀岡市西別院町の山間地にある「弁天の里」。週末はツーリング客らで行列ができるほどにぎわうという。

 自慢はもちろん卵。採卵養鶏場「みずほファーム」(京丹波町)の直売所西別院店に隣接し、同ファームで採れた葉酸を多く含む「葉酸たまご」を提供する。「生臭さがなく、黄身のこくと甘みが強いので卵かけご飯にぴったり」と高嶋喜美子店長(59)。

 直売所の麻生敦店長(58)は「前日に採れた新鮮な卵を卸している。黄身をしっかり味わってもらえるように、白身の割合が少ない小さいサイズを選んでいる」と明かす。

 卵以外も地元にこだわる。しょうゆは竹岡醤油(しょうゆ)(同市本梅町)、みそ汁は片山商店(同市大井町)の黒豆みそを使う。米も亀岡産を優先する。

 実は1年ほど閉めている時期があった。同店を運営していた男性が亡くなり、2022年8月に閉店。再開を望む声を受けて、みずほファームが引き受け手を探していたところ、食を通じた地域課題の解決を掲げる「全笑」(京都市西京区)が応じ、昨年7月に再開した。隣町の東別院町に住む高嶋店長は「別院地域の活性化につながるような、遠方からも来てもらえる店にしたい」と力を込める。

    ◇

 弁天の里 亀岡市西別院町神地御手洗8。金・土・日曜の午前11時~午後2時。祝日によって営業日が変わることがある。問い合わせは隣接のみずほファーム直売所西別院店0771(27)7118。

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