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合言葉は「いい顔、いい声、いい心」おなかの底から14人が響かせるハーモニー

京都新聞 / 2024年7月13日 6時0分

元気な歌声を響かせる合唱団のメンバー(綾部市物部町・物部公民館)

 京都府綾部市物部町の物部町下市公民館。土曜日の午前、子どもたちの元気な歌声が響く。練習しているのは合唱曲「いのちのオーケストラ」だ。メンバー14人は舞台で背筋を伸ばし、おなかの底から発声する。ときに振り付けやダンスも入り、笑顔を絶やさずに歌う姿は、周囲を明るい雰囲気に包み込む。

 「ひよこ合唱団」の創立は1978年。当初から指導している久木久代さん(73)は「みんなが楽しめる合唱団をつくろう」と自宅を開放し、活動を始めた。子どもの多かった当時、男子は地元の野球やサッカーのチームに所属し、盛んに活動していた。「スポーツクラブに入らない女子には、地域活動できる団体や拠点がなかった」と振り返る。

 新型コロナウイルス禍の前に約40人いた団員は現在14人。それでも団員たちは「いい顔、いい声、いい心」を合言葉に、まとまりを見せる。発声やダンス、合唱と盛りだくさんの練習メニューに取り組む。

 日々の成果は、8月に開催される「府北部児童・少年少女合唱団交歓演奏会」や、綾部市民合唱祭で披露する。地元の物部天神祭にも出演し、住民に歌を楽しんでもらう。卒団間近の3月には合唱団の発表会でミュージカルを演じる。

 志賀小6年の女児(11)は「歌が好き。ミュージカルが一番楽しい」、上林小6年の児童(11)は「歌ったり踊ったりするのが楽しい」と笑顔で語った。唯一の男子団員で綾部小の6年生(11)は「みんなと思い切り歌えるのが気持ちいい」と話す。

 団長の幹田直美さん(45)は「創立46年で親子二世代の団員もいる。学校とは違う世界で仲良くなり、人とのつながりや歌う喜びを感じてほしい」と見守る。

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