入院中の複数の高齢者に暴行、23歳の看護師の男を容疑で逮捕 京都市西京区の病院

京都府警本部

　入院している高齢患者に暴行を加えて大けがを負わせたとして、京都府警捜査1課と西京署は23日、傷害の疑いで、京都市西京区山田中吉見町の医療法人清仁会「シミズ病院」の看護師の男（23）＝右京区＝を逮捕した。

　逮捕容疑は、6月13日午後5時～同11時半ごろ、同病院で、入院する男性患者（92）の顔を殴打し、頬骨骨折など約2カ月の重傷を負わせた疑い。また同日午後7時～14日午前1時45分ごろ、別の病室で入院中の男性患者（76）の顔を殴打し、左顔面打撲など約2週間のけがを負わせた疑い。「間違いありません」と容疑を認めているという。

　府警や清仁会によると、当時、男は夜勤で、両患者の病室担当だった。両患者は脳卒中の治療のため入院中で、92歳の男性は自力歩行が困難で、76歳の男性は介助がなければ歩行できない状態だった。男は当初、両患者の顔が腫れていると別の看護師に伝えていたという。

　清仁会の説明では、男は昨年1月、シミズ病院に採用された。清仁会は「患者に寄り添い看護すべき立場にありながら、けがを負わせる行為は極めて遺憾。法人として責任を重大に受け止めている」としている。