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やはり京都市は恐ろしく暑かった、猛暑日の数1位 47都道府県庁所在地ランキング、東京は20位台

京都新聞 / 2024年8月1日 10時0分

猛烈な暑さの中、日傘をさして歩く人たち。この日も京都市は38度を超える暑さとなった(2024年7月28日午前11時50分、京都市東山区・四条大橋東詰)

 最高気温35度を超える猛暑日について、全国47都道府県庁所在地の観測数を100年間にわたって京都新聞社が集計したところ、1990年代から全国的に猛暑日が急増していることが伺え、地球温暖化や熱中症リスクの高まりが浮き彫りになった。最近10年間で最も猛暑日数が多かったのは京都市で、大阪市は5位、東京都は24位だった。

■1924年以降、10年ごとの平均を集計

 気象庁のデータを元に、47都道府県庁所在地に加え、番外として京都府舞鶴市と滋賀県彦根市、暑さで知られる全国4市の計53観測点で、1924年以降10年ごとの年平均猛暑日数を集計した。

 最近10年間(2014~23年)の年平均猛暑日数は、京都市が24.7日で47都市で全国トップ。2位が甲府市21.7日、岐阜市19.7日、前橋市18.5日と内陸の都市が続き、5位が大阪市18.1日だった。東京都は24位の9.7日だった。

 「暑さ日本一」を掲げる岐阜県多治見市は27日、大分県日田市は26日と京都市を上回った。埼玉県熊谷市は22.9日、国内最高気温記録を持つ浜松市は5.8日だった。

 最も少なかったのは、那覇市の0.2日。海洋性の気候で猛暑日になりにくいとみられる。続いて札幌市0.6日、青森市1.4日だった。

■1990年代から顕著に増加、100年前のトップは意外な街

 100年間を集計すると全国ほぼ全ての地点で、猛暑日は増えている。1924~93年までの70年間は、各都市とも増減を繰り返す状況だったが、94~2003年以降、顕著に増加している。

 100年前(1924~33年)、現在1位京都市の年平均猛暑日数は6.6日で、現在の全国29位レベルだった。しかし、94~2003年に急増して19.4日となり、以後も増加している。

 ちなみに、100年前に年平均猛暑日が最多だったのは福井市の9.8日で、2位が甲府市7.8日、京都市は3位だった。

 京都市の猛暑日が多い理由について、京都地方気象台の佐伯亮介リスクコミュニケーション推進官は「京都市は盆地で空気が入れ替わりにくく、海からも遠いため、沿岸の都市より日射で気温が上昇しやすい」とし、「地球温暖化と都市化で猛暑日がさらに増加したと考えられる」としている。

■熱帯夜は異なる傾向、京都は12位

 また、猛暑日と並んで「暑さ」を示す指標に「熱帯夜」がある。気象庁の公的な記録ではないが、一日の最低気温が25度を下回らない日を指す。猛暑日同様、気象庁のデータに基づき全国47都道府県庁所在地を集計してみた。

 2014~23年の年平均熱帯夜数が最も多いのは、海洋性気候で気温の日較差が少ない那覇市の117.7日。次いで鹿児島市58.1日、神戸市49.2日、福岡市45.8日と続き、日中の傾向とは異なり、海沿いで湿度の高い都市が上位に並ぶ。

 猛暑日1位の京都市は35.9日で12位にとどまり、猛暑日2位の甲府市は37位、3位の岐阜市は18位だった。

 熱帯夜も年を追うごとに増えており、1924~33年に年平均熱帯夜数が10日を超えていたのは全国で那覇、神戸、大阪、鹿児島の4市だけだった。しかし、最近10年間は21都市が年間30日以上となっている。地球温暖化に加えて、都市化によるヒートアイランド現象は日中より夜間の気温上昇が顕著だという点も影響しているとみられる。

 佐伯亮介リスクコミュニケーション推進官は「中高年以上の世代にとっては、『若い頃』に比べて暑さのレベルが変わり、昼夜問わず熱中症のリスクは間違いなく高まっている」とし、「熱中症警戒アラートなどに注意し、不要の外出を控え、冷房を適切に使用するなど、暑さから身を守る対策が重要になっている」とする。

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