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「将来は消防士に」少年消防クラブの小6男児、血を流した女性の救助をサポート

京都新聞 / 2024年8月3日 9時0分

救急の現場で活躍した、城陽少年消防クラブリーダーの大城さん(城陽市消防本部)

 城陽少年消防クラブに所属する京都府城陽市の男子小学生が7月上旬、市内で遭遇した救急の現場で活躍した。けがをして倒れ込む女性に声をかけたり、現場付近を通る車を安全な方に誘導したりした。勇気をたたえられ、「冷静に行動できた」とはにかんだ。

 小学4~6年が防火や救命の知識を学ぶ同クラブでリーダーを務める、寺田小6年の大城莉久さん(11)。近所でランニング中だった4日午後6時半ごろ、人だかりに近づくと、道路には散歩中に転倒して血を流す60代女性の姿があった。すぐに大人たちの救助に加わった。

 救急車の到着を待つ間、痛がる女性に「あまり動いたらだめですよ」と声をかけた。帰宅時間帯で交通量が多く、現場に近づく車のドライバーに迂回(うかい)を呼びかける役割も引き受けた。

 大城さんは同クラブの乾茂樹会長(71)から「まずは自分の安全を守った上で、日頃の訓練をきっちりできていたからこその行動だ」と表彰を受けた。現場に居合わせた市民からも、大城さんをたたえる電話が消防本部に寄せられたという。

 大城さんは「人の役に立つことができた。将来は消防士になりたい」と意気込んだ。

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