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謎の黒い液体に「ゼッタイにあけない!」の警告 京都の源氏物語ミュージアムの展示が話題

京都新聞 / 2024年8月4日 12時0分

強烈な臭いがするお歯黒の展示。「開けるかどうかはそれぞれの判断です」と学芸員は話している(京都府宇治市・源氏物語ミュージアム)

 「ゼッタイにあけない!」。京都府宇治市の源氏物語ミュージアムに、こうした文言が記された展示物があり、目を引いている。ケースのふたを開けていいのか、いけないのか―。「どっちなの?」と不思議そうな表情で来場者が眺めている。

 展示物があるのは常設展示室「平安の間」。アクリルケース内に黒い液体が入ったシャーレが置かれている。ケースに開閉式のふたがあるが、「ゼッタイにあけない!」と書かれており、それについて詳しい説明は見当たらない。

 解説文によると、液体の正体は歯を黒く染める「お歯黒」で、源氏物語が書かれた平安時代には成人女性の化粧として使われた。さびた鉄とぬかを水に溶かした鉄漿水(かねみず)とタンニン酸が主成分の五倍子(ふしこ)を原料とし、むせるような強烈な臭いが特徴という。

 文言について、学芸員はこう説明する。「ものすごく臭いので気をつけてね、という意味です」。その上で「開けるかどうかはそれぞれの判断。どういう展示なのか、考えることを楽しんでほしい」と話す。お歯黒の展示は9月29日まで。要入館料。

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