「食糧難、母は母乳も出なかった」千羽鶴に込める願い、広島の平和記念公園に 京都・亀岡

丁寧に折った千羽鶴を亀岡市の桂川市長に託すガレリアかめおかデイサービスセンターの利用者（亀岡市余部町）

　京都府の亀岡市は、広島市の平和記念公園に奉納する千羽鶴を募っている。かつては市主催の平和学習に参加する子どもたちが納めていたが、2022年からは修学旅行で訪れる小学生が届けている。

　ガレリアかめおかデイサービスセンター（余部町）では毎年、利用者らが千羽鶴を作っている。手先の運動も兼ねて丁寧に一羽一羽を折ったもので、今年は7月2日にセンターを訪れた桂川孝裕市長に託した。

　代表して手渡した女性（80）＝亀岡市＝は「戦中戦後は食糧難で母は母乳も出なかったと聞く。今の生活は幸せです。戦争のない時代を願っています」と話した。11月訪問予定の育親学園6年生にほかの千羽鶴とともに奉納してもらう。

　募集は8月30日まで。詳細は市役所秘書課0771（25）5001。