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はだしにおむつ姿で夜1人歩く女児を保護、大学生に感謝状 「アルバイト遅れたが、命に代えられず」

京都新聞 / 2024年8月14日 9時0分

田中さんが1人で歩く女児に声かけした現場付近。交通量が多い(滋賀県草津市東矢倉3丁目)

 夜間に1人で歩いていた女児を保護したとして、滋賀県警草津署はこのほど、立命館大4年の田中暖人(はると)さん=草津市=(21)に感謝状を贈った。

 7月11日午後8時ごろ、田中さんは自転車でアルバイト先のテニススクールに向かう途中だった。草津市東矢倉3丁目のコンビニの前を通ろうとしたところ、はだしでおむつ姿の女児が歩道を歩き回っているのに気付いた。

 最初は近くに親がいるのではないかと思い、様子を見ることにした。しばらくしても周りに誰もいないことから、コンビニに自転車を止め、女児に声をかけることにした。

 「大丈夫?」田中さんが呼びかけると、女児は驚いたのか笑いながら車道に走り出してしまった。田中さんは電話で110番しつつ、女児の後を追いかけ、数分後に歩道に入ったタイミングで保護した。その場に偶然居合わせた救急車の救急隊員も協力し、女児は車内で待機し、警察に引き継いだ。

 同署によると、女の子は近くに住む5歳児で保護者が目を離した隙に、家から出てしまったとみられる。けがはなく、警察署に迎えに来た家族に連れられて無事帰宅したという。

 2日、速やかに保護して警察に届けたとして、田中さんに草津署から感謝状が贈られた。

 田中さんは「もしこの子を置いて行って事故に遭っていたら後悔しか残らなかったと思う。アルバイトは遅れたが、命には代えられない。助けることができて良かった」と保護したことに安堵(あんど)していた。

 同署の四谷尚佳署長は「事故や事件に巻き込まれる可能性もあった。早く保護して通報してくれてありがたい」と話した。

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