「ネパールとのつながり作るきっかけに」8千メートル峰に挑む48歳、地元先駆者の背中追う

出席者から贈られたケーキを前にマナスル初登頂への決意を新たにする佐々木さん（東近江市下羽田町・平田コミュニティセンター）

　滋賀県東近江市の佐々木司さん（48）のマナスル（8163メートル）遠征壮行会が、同市の平田コミュニティセンターであった。マナスル登山の功労者で探検の殿堂が市内にある西堀栄三郎の功績に触れながら市民や関係者約50人が佐々木さんの無事と初登頂成功を祈った。

　初の8千メートル峰に挑む佐々木さんは8月末にネパールへ向かい、登山準備や体の慣らしを経て9月末に頂上へアタック。10月上旬は同国閣僚をはじめ現地の人たちとの交流も予定している。

　地元の雪野山クライミングクラブが主催した10日の壮行会では、1956年の日本隊によるマナスル世界初登頂と国交樹立を実現させた西堀の人物像や精神が映像や講話で紹介された。登山日程と登頂ルートを説明した佐々木さんは「みなさんに面白くて楽しい報告ができれば。東近江とネパールとの新たなつながりを作るきっかけにもしたい」と健闘を誓っていた。