1. トップ
  2. 新着ニュース
  3. 社会
  4. 社会

「私はボケてない!」と怒られることもあるけど コンビニ店員が防ぐ特殊詐欺、感謝状相次ぐ

京都新聞 / 2024年8月19日 6時30分

感謝状を受ける「セブン-イレブン亀岡中矢田店」の中川さん(右)と藤谷さん(奥)=亀岡市安町・亀岡署

 パソコンの修理をかたる特殊詐欺の被害を防いだとして、京都府亀岡市内のコンビニが、相次いで亀岡署から感謝状を受けた。同署管内では昨年から今年6月末までに15件が水際で阻止され、うち11件はコンビニやスーパーだった。店員の目が「最後のとりで」となる一方、声掛けに怒り出す客もいて苦慮する現場も垣間見えた。

 亀岡市古世町の「セブン-イレブン亀岡中矢田店」は、同店とオーナーの西田久美さん、店員の中川信子さんが表彰された。

 常連の60代女性が6月6日、電子マネーカード「ビットキャッシュ」を21万円分買おうとした。目的を尋ねた中川さんに、女性は「パソコンの修理に必要」と話した。

 詐欺だと直感した中川さんは、西田さんと偶然店にいた本部社員の藤谷達也さんと共に、30分以上かけて女性を説得。最終的に110番通報して、被害を食い止めた。

 セブン-イレブンは、購入額が3万円超になる場合は声掛けを推奨しているという。ただ、中川さんは「『私はボケていない』と怒られることもあり、あまりしつこくはいけない」と吐露。同店では「お孫さんへのプレゼントですか?」など、傷つけないよう工夫しているという。

 亀岡市千代川町の「ローソン亀岡千代川店」は、同店と店長の千草妙子さん(52)、店員の熊澤陽輝さん(18)に感謝状が贈られた。

 熊澤さんは6月3日、来店した70代男性に電子マネーカードについて尋ねられた。メモを持ち、種類も分かっていない様子を不審に思い、千草さんに相談。男性に目的を尋ねると「パソコンが壊れ、『iTunes Card(アイチューンズ・カード)』を3万円分買うよう指示された」と答えた。

 2人は詐欺の可能性があると説明し、購入する前に警察に相談するように促した。男性はその日のうちに通報し、だまし取られずに済んだ。

 同店は高額ではなくても、焦っていたり、電子マネーの知識が乏しかったりしたら、声をかけている。熊澤さんは「明らかにおかしかったので、防げて良かった」と話した。

この記事に関連するニュース

トピックスRSS

ランキング

記事ミッション中・・・

10秒滞在

記事にリアクションする

記事ミッション中・・・

10秒滞在

記事にリアクションする

デイリー: 参加する
ウィークリー: 参加する
マンスリー: 参加する
10秒滞在

記事にリアクションする

次の記事を探す

エラーが発生しました

ページを再読み込みして
ください