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「卒業後、就職できるか不安」「手話使う人が周りにいない」障害のある子どもの合唱団が訴え

京都新聞 / 2024年8月20日 7時30分

手話を使って歌声を披露するホワイトハンドコーラスNIPPON京都のメンバー(京都府庁旧本館旧議場)

 聴覚や視覚に障害のある子どもたちが参加する合唱団「ホワイトハンドコーラスNIPPON」の京都メンバーが19日、京都府庁を訪れ、手話を交えながら歌声を披露し、西脇隆俊知事と意見交換した。

 同合唱団は、手話で表現する「サイン隊」と合唱の「声隊」に分かれ、京都府をはじめ、東京都、沖縄県を中心に活動する。京都のメンバーは小学2年から高校2年までの18人。

 この日は府庁旧本館の旧議場で2曲を披露した。代表の中坂文香さんは、欠席したメンバーの手紙を代読し、「手話で障害者は『壊れた人』と何十年も前から表現され、違和感を覚える子どもたちもいる。子どもたちは壁のない活動を広げている」と指摘した。

 京都教育大付属特別支援学校高等部2年の青木六花さん(17)=京都市上京区=は「知的障害のことをもっと知ってほしい。卒業後に仕事に就けるのか不安で、私たちの活動で環境が少しでも良くなることを望む」と話し、京都女子高1年の柳野恵さん(15)=中京区=も「中学2年になるまで手話を使う人が周りにいなかった。学校でそういうことを伝える時間があってほしい」と要望した。

 西脇知事は「『壊れた人』という表現は私自身もおかしいと思っている。長い間定着していて私一人では変えられないかもしれないが、活動を広げて行けば多くの人に伝わっていくのではないか。私も努力したい」とエールを送った。

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