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伸び盛りの21歳パラスイマー、パリで「メダル争いを」 東京で不完全燃焼の悔しさ糧にアジア記録更新

京都新聞 / 2024年8月24日 12時0分

滋賀県主催の激励会に出席した南井(県公館)

 伸び盛りのパラスイマーが、2度目のパラリンピックで飛躍を期している。近大4年の南井瑛翔(あきと)(21)=比叡山高出=は今年、男子200メートル個人メドレー(運動機能障害SM10)などでアジア記録を更新。「どんな結果が出るかなと、わくわくしている」とパリの舞台を待ちわびる。

 2021年の東京パラは出場に必要な国際クラス分けを大会直前に受検し、急きょ代表入りが認められた。「東京は何も分からないまま、気づいたら泳いでいた。不完全燃焼だった」。3種目に出場し、予選突破は400メートルメドレーリレーのみだった。悔しさを糧に3年間、近大水泳部で泳ぎの技術や体づくりを一から見直した。

 的確に手で水を捉え、テンポを一定にする泳ぎを追求した。主力の100メートルバタフライだけでなく、他の泳法も強化。今年3月のパラ代表選考会では200メートル個人メドレーでアジア記録を塗り替え、2大会連続の代表をつかみ取った。5月のジャパンパラ大会でも100メートルバタフライと100メートル背泳ぎでアジア新をマーク。「レベルアップした状態でパリに挑める」と自信を示す。

 滋賀県守山市出身。生まれつき左足首から先がない。憧れの選手は、栗東市出身の木村敬一(33)だ。パリを含め5大会連続のパラリンピック出場となる全盲スイマーについて「東京で木村さんのレースを見て、泣きそうになるくらい感動した。何年もトップで泳ぎ続けているのはすごく尊敬します」と熱く語る。今度は自身が、感動を呼ぶレースを目指す。

 パリでは200メートル個人メドレー、50メートル自由形、100メートルバタフライ、100メートル背泳ぎの計4種目に出場する予定。「前半から突っ込むという持ち味を出して、ラストも全力で泳ぎ切る。メダル争いとなるレースがしたい」。世界の高い壁にも臆するところはない。

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