京都府に線状降水帯発生の恐れ きょう30日夜から急激な災害リスクも、台風10号影響

京都地方気象台

　京都地方気象台は30日午前6時10分、台風10号に関する気象情報を発表し、京都府で30日夜～31日午前にかけて線状降水帯が発生し、大雨災害の危険度が急激に高まる恐れがあるとして、土砂災害や浸水害、河川増水などへの警戒を呼びかけた。

　線状降水帯は、発達した積乱雲が数時間にわたってほぼ同じ場所に強い雨をもたらす帯状の領域。京都府では2017年以降に4回発生しており、すべて土砂災害が発生している。

　気象台によると、台風10号の京都府への最接近は31日～9月2日頃とみられるが、近畿地方は台風の影響で接近前から暖かく湿った空気が流れ込み、線状降水帯が発生しやすい状況になるという。

　京都府で予想される1時間雨量は30日が30ミリ、31日が40ミリ。31日午前6時までの24時間雨量は100ミリだが、線状降水帯が発生した場合は大幅に上回る恐れがある。

　もし、夜間に線状降水帯が発生すれば、強い雨により急激に危険な状態になって避難が困難になるため、早めの避難が求められる。