特殊詐欺を1カ月間で2度阻止、コンビニスタッフに感謝状 一昨年も水際で防ぐ

普光江署長から感謝状を受け取るチーフの女性（右端）＝亀岡市安町・亀岡署

　特殊詐欺被害を7月に2件食い止めたとして、京都府警亀岡署は「セブン―イレブン亀岡篠町馬堀店」（京都府亀岡市篠町）のスタッフ2人に感謝状を贈った。同店では一昨年も被害1件を防いでいる。

　チーフの女性（64）は7月1日、電子マネーカード5万円分を購入しようとした70代男性に声をかけ、詐欺の疑いがあると判断し、警察や家族に相談するよう勧めて思いとどまらせた。

　店員の女性（22）は同16日、70代男性が慌ててカード5万円分を買おうとしたので不審に思い、使途を確かめ購入を諦めさせた。同署によると、いずれもパソコンに絡む詐欺事案だった。

　亀岡署で8月末、普光江邦署長がチーフの女性に感謝状を手渡した。チーフの女性は一昨年も、通話しながらカードを買おうとした高齢者を30分かけて説得した。一方、同店のカード購入客で被害が判明したケースがあったといい、「気付けたのではないかと、すごく後悔した。積極的に声をかけて被害をなくしたい」と話した。