「天才で気さく、数学的感性が素晴らしい」親交の学者、ノーベル物理学賞受賞者を称賛

京都新聞 / 2020年10月6日 23時16分

ノーベル物理学賞の受賞が決まったペンローズ氏の著書を開きながら、思い出を語る佐藤文隆氏(6日午後9時4分、京都市西京区の自宅)

 ノーベル物理学賞の受賞が決まったロジャー・ペンローズ氏と50年近く交流のある佐藤文隆京都大名誉教授(82)=宇宙物理学=は6日夜、京都市西京区の自宅で取材に応じ「彼は天才でありながら穏やかで、気さくな人物。受賞はうれしい」と喜んだ。

 ペンローズ氏に初めて会ったのは1973年に欧州であった国際会議の場だった。「彼の論文を読んだのをきっかけに、自分のやりたい分野と出合った」という佐藤氏。握手を交わして「本当に感動した」と振り返る。

 佐藤氏はペンローズ氏について「数学的、幾何学的な感性が素晴らしく、さまざまな事柄を図式的に説明する学者。ブラックホールを直接研究するというよりも、そこから生まれる多様な理論的課題に向き合い、新たな路線を切り開いた」と評価する。

 これまでに6、7回会い、佐藤氏が98年に還暦を迎えた際は、京都市内であった祝いの会に夫婦で参加してもらって対談も行った。「よもやま話から、数学の美しさ、京都の社寺の庭園の構造についても話し意気投合した」という。

 近年はメールなどでのやりとりがほとんどという。佐藤氏は「『よかったですね』と伝えたい」と笑顔で語った。

この記事に関連するニュース

トピックスRSS

ランキング