「医療崩壊前夜」京都府知事と医師会長ら緊急メッセージ コロナ急増「年末年始の外出避けて」
京都新聞 / 2020年12月25日 12時0分
新型コロナウイルスの感染者が京都府内で急増している事態を受け、西脇隆俊知事と府医師会の松井道宣会長、府立医科大付属病院の夜久均院長が25日、京都市上京区の府庁でそろって緊急メッセージを発表し、「命を守る年末年始にしてほしい」と府民に感染を抑える行動を取るよう呼び掛けた。
メッセージでは、年末年始に外出や帰省を極力避けて家で過ごすことや初詣は混雑する時期を避けることなどを求めた。また会食については、府が京都市内の酒類を提供する飲食店に対して求めている午後9時までとし、人数は4人まで、開催は2時間以内を目安とするよう要請した。
重症患者を受け入れている病院を代表して参加した夜久院長は「医療崩壊前夜と言っても過言ではない。まだピークは見えない状況だ」と危機感を示した。その上で現在20人前後の重症者が30人程度に達すれば、新型コロナ以外の一般医療にも影響が及ぶと強調。「感染者の治療だけではなく、昨年は助けられていた命を助けられなくなる」と訴えた。
西脇知事は「年末年始は医療態勢が弱くなる。その期間を何とか乗り切りたい」と述べた。松井会長は「人と人の接触を減らすのが基本」とし、年末年始は不要不急の外出や人混みを避けるよう改めて呼び掛けた。
府内では、24日に1日の新規感染者数が過去最多の107人に上り、新型コロナ専用の病床は使用率が約35%に高まっている。
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