受験生はマスク姿、激励の姿なく 初の大学共通テスト始まる
京都新聞 / 2021年1月16日 17時43分
大学入試センター試験の後継として初めて実施される大学入学共通テストが16日、全国各地で始まった。新型コロナウイルスの感染拡大が続く中、大学入試シーズンが本格的に幕を開けた。全国で昨年よりも2万2454人少ない53万5245人が志願。受験生たちは感染防止に努めながら志望校の合格を目指し、最初の「関門」に挑んだ。
共通テストでは、英語のリスニングの配点がセンター試験の5分の1から半分に増加。一方、計画されていた英語の民間検定試験や国語・数学の記述式問題の導入が相次いで見送られるなど一時大きな混乱が生じた。今年はコロナ禍に伴う昨年の休校措置で学習に遅れが出た現役生のため、16、17日の第1日程以外に30、31日の第2日程が設定された。
志願者の前年比減少数はセンター試験を通じて過去最多となった。うち浪人生は1万9369人減とリスニングが初導入された2006年度入試に次ぐ減り幅となった。共通テストの初日は午前に地理歴史・公民、午後に国語と外国語、17日は理科と数学がある。
京都府内で会場となった計15大学のうち最大の京都大(京都市左京区)では午前8時前から、マスク姿の受験生が続々と集まった。例年は大学周辺で高校や学習塾の関係者が受験生を励ます光景が見られるが、国が自粛を呼び掛けたことから今年はほとんどなかった。洛南高3年の女子生徒(18)=大阪府寝屋川市=は「休校中は自宅学習で集中しづらい時もあったが、頑張ってきた。初めての共通テストで不安はあるが、力を発揮したい」と語った。
滋賀県内は計5大学であった。受験生が密集しないよう誘導スタッフが多めに配置された滋賀大大津キャンパス(大津市)では試験室に入る人数が例年より減らされ、受験生が静かに試験開始を待った。膳所高3年の男子生徒(18)=大津市=は「英語の民間試験などを巡って混乱したこともあったが、何とか立て直してきた。休校中も自分で頑張ったので、準備してきたことをしっかりやりたい」と力を込めた。
この記事に関連するニュース
-
今年の「折田先生像」はゾロリの子分イノシシ 京大2次試験
毎日新聞 / 2021年2月25日 13時20分
-
大学入試シーズン、佳境に 異例ずくめに受験生翻弄
産経ニュース / 2021年2月25日 12時22分
-
行事や部活動は軒並み中止、共通テストで指導も激変。現役教師が振り返るコロナの一年
HARBOR BUSINESS Online / 2021年2月19日 8時31分
-
マスク姿で挑む春 消毒、換気…コロナ対策取り、京都の公立高で前期選抜スタート
京都新聞 / 2021年2月16日 11時46分
-
共通テストの第2日程始まる コロナの学習遅れに配慮
共同通信 / 2021年1月30日 11時3分
ランキング
-
1いきなり「勧告」あり得ない、医療界の強い反発…[政治の現場]緊急事態再発令<7>
読売新聞 / 2021年2月27日 6時44分
-
2二階幹事長“しどろもどろ”会見に「逆に心配」と不安の声続出
WEB女性自身 / 2021年2月27日 11時0分
-
3「1人目がフロントガラスにへばりついて…」原宿・竹下通りを車で暴走 8人をはねた男の“許しがたい動機”
文春オンライン / 2021年2月27日 6時0分
-
4届くワクチン、予定より大幅に少ない…埼玉県知事「ほとんど話にならない量だ」
読売新聞 / 2021年2月27日 7時42分
-
5コロナワクチン狙うサイバー攻撃 日本でも不審な動き 鈍い政府
毎日新聞 / 2021年2月26日 19時37分