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大量のアユ死骸、琵琶湖で漂着 住民「こんなの初めて。におい気になる」

京都新聞 / 2021年9月28日 7時0分

琵琶湖岸に打ち上がったアユの死骸。より高い密度で散乱している場所もあり、周辺には腐敗臭が漂う(滋賀県高島市今津町浜分)

 滋賀県高島市の琵琶湖岸にアユの死骸が大量に漂着している。県水産課によると、産卵を終え力尽きた親アユたちとみられ、環境の悪化や病気などが原因ではないという。周辺には腐敗臭が漂う所もあり、近くの住民は「この時期にこんなにたくさんのアユが流れ着くのは初めて。においが気になる」と話している。


 漂着しているのは、今津町南新保の石田川河口からマキノ町知内の知内川河口に至る南北約5キロの湖岸一帯。主に体長10~12センチほどのアユで、湖面にも水草に絡まって多くの死骸が漂っている。


 アユは秋の産卵期を迎えており、市内には石田川、知内川や安曇川など琵琶湖から遡上(そじょう)し、産卵する川が多くある。産卵後、約1年で寿命を終えるため、県水産課は「今年はまとまった雨が降る機会があったため、川の水量も比較的多く、例年よりも多くの死骸が琵琶湖に流れ込んだのでは」としている。


 市環境政策課も「18日に近畿に接近した台風14号の影響で風が東から吹き、より大量の死骸が湖岸に漂着した可能性がある」と、例年は河川や琵琶湖に分散していたアユがたまたま集まったとみている。異臭がひどい所では死骸を回収することも検討している。


 琵琶湖博物館の水族繁殖学が専門の金尾滋史学芸員は「産卵を終え死んだアユは、県内では化学肥料が普及するまでは畑などの肥料として使用されてきた。元々は人の生活となじみがある自然現象です」と話している。

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