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無罪女性を犯人視文書問題、滋賀県警が質問拒否 記者クラブに事前通告 

京都新聞 / 2021年10月5日 20時28分

定例会見が行われる滋賀県警本部庁舎(大津市打出浜)

 滋賀県東近江市の湖東記念病院での患者死亡を巡る再審で無罪が確定した元看護助手の西山美香さん(41)=彦根市=が国と滋賀県に計約4300万円を求めた国家賠償請求訴訟で、県側の訴訟実務を担う県警が無罪判決を否定する内容の準備書面を提出した問題で、県警は5日、滝澤依子本部長が出席して15日に予定される定例会見で、同問題をテーマにした代表質問を拒否する方針を県警記者クラブに通知した。県警は「県議会や囲み取材で一定の説明は尽くした」などとしている。

 県警は準備書面で「患者を心肺停止状態に陥らせたのは原告」と、西山さんを犯人視する記述などをしたため、三日月大造県知事が修正を指示していた。滝澤本部長は9月28日の県議会本会議で「書面の表現に不十分な点があり、西山さんをはじめ関係者の心情を害し、県警を代表しておわび申し上げる」と謝罪。記者クラブ側は事前に会見を求めたが、滝澤本部長は議会後に県庁内の廊下で報道陣の囲み取材に応じ、書面作成の経緯などを問われたが「係争中で回答は控えたい」などと繰り返し、約10分で質問を切り上げた。

 記者クラブは5日、一連の県警の説明では不十分として、15日の定例会見で、書面の作成経緯や決裁の過程など計4問の代表質問案を提出したが、県警総務課は「受けられない」と拒否。理由について「そもそも定例会見は警察施策をメディアを通して伝えてもらう場で個別事案に答える場ではない」とした。さらに「議会や報道陣の囲み取材で一定の説明をした」とし、同問題について会見などで改めて説明する考えはないとした。

 県警は、無罪判決直後の昨年4月の定例会見でも、同病院での患者死亡事案について一切の質問を受け付けないと記者クラブ側に通告。会見では複数の社の記者が質問し、滝澤本部長は無罪判決について「真摯(しんし)に受け止める」などと述べた。

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