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無罪確定の女性を犯人視記述、7カ所訂正 滋賀県警、申立書を提出

京都新聞 / 2021年10月5日 20時41分

滋賀県警本部

 湖東記念病院での患者死亡を巡る国家賠償請求訴訟で、県側の訴訟実務を担う滋賀県警が5日、再審で無罪判決を受けた西山美香さん(41)を犯人視した準備書面の記述など7カ所を訂正する「申立書」を大津地裁に提出したことが分かった。原告側が同日、明らかにした。

 原告側によると、県側は書面で「心肺停止状態に陥らせたのは原告(西山さん)である」と主張していたが、「心肺停止状態に陥らせたのは原告であると判断する相当な理由があった」と訂正した。

 さらに、軽度の知的障害などがある西山さんを不当に誘導して「自白」に追い込んだとする原告の主張に対し、県側は書面で「原告を知的障害者と評するのはあまりにも安直に過ぎ、誤りだ」「取り調べ担当の刑事に好意と信頼を寄せて虚偽の殺害行為を自白することなど根本的にあり得ない」としていたが、いずれも削除した。また、再審判決で「(刑事司法に携わる)全ての関係者が人ごとではなく改善に結びつけなければならない」と述べた大西直樹裁判長の説諭について、「県警としては承服し難い」と記述していたが削除した。

 西山さんは「批判を受けた部分の表現を訂正しただけで県警の認識は何ら変わっておらず、余計に傷つけられた」とコメントし、原告弁護団長の井戸謙一弁護士は「西山さんが犯人だとする認識を改め、一から書き直すことを期待していたが、問題視された部分の最低限の訂正にとどまった。県警は結局、表現の問題でしかないと捉えており、問題の本質は変わっておらず、引き続き戦う」と述べた。

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