1. トップ
  2. 新着ニュース
  3. 社会
  4. 社会

国賠訴訟の準備書面「内容の確認が不十分」 滋賀県警本部長が会見で陳謝

京都新聞 / 2021年10月15日 22時22分

離任会見であいさつする滝澤本部長(大津市打出浜・滋賀県警本部)

 滋賀県東近江市の湖東記念病院の患者死亡を巡る再審で無罪が確定した元看護助手の西山美香さん(41)が国と滋賀県を相手に起こした国家賠償請求訴訟で、県警が無罪判決を否定する準備書面を提出した問題について、県警の滝澤依子本部長は15日の定例会見で、組織内での書面内容の確認が不十分だったとの認識を示し、改めて陳謝した。

 滝澤本部長は「訴訟の推移や対応方針について随時報告は受けていた」としながら、「不十分な表現のまま書面を提出し、西山さんや関係者の心情を害してしまった。申し訳なく思う」と述べた。その上で「今後は関係者の心情に留意し、丁寧に主張していくよう内部で徹底を図る」とした。

 国賠訴訟で本部長の決裁を得た文書は県の担当部局長の決裁が必要と定める県の内規に反していたことについて、同席した田中敏雄首席監察官は「県の担当部局との合議ができていなかったほか、書面の確認が不十分だった。大変申し訳なかった」と釈明した。

 県警は、準備書面で「患者を心肺停止状態に陥らせたのは原告」と、西山さんを犯人視する記述などをした。三日月大造知事から修正指示を受け、5日に、7カ所を訂正する申立書を大津地裁に提出した。記述を巡り、滝澤本部長は9月の県議会本会議で謝罪していた。

     ◇

 18日付で警察庁長官官房審議官に転出する滝澤本部長は15日、離任会見を行い、在任1年10カ月を振り返り「(西山さんの)再審無罪判決などもあり、警察本部長としての責任の重さを痛感した」などと話した。また「新型コロナウイルス禍でも、県民やボランティア、関係機関の皆さまの力添えによって、様々な業務をさせていただいた。深く感謝と敬意を申し上げたい」と語った。

この記事に関連するニュース

トピックスRSS

ランキング