Live119が命を救う 高齢女性救命で表彰 霧島市消防局
KYTニュース / 2024年8月6日 20時16分
霧島市の飲食店で倒れた高齢の女性に救命措置をしたとして、この飲食店で働く男性に霧島市消防局から感謝状が贈られました。男性は霧島市消防局が実証実験している「Live119」を使って女性を救いました。「Live119」とはどんなシステムなのか取材しました。
感謝状が贈られたのは霧島市の専門学生・野里 怜央さん(23)です。
野里さんが働いていた霧島市の飲食店で4月女性(85)が食べ物を喉に詰まらせて倒れました。女性は心肺停止の状態でしたが野里さんが心臓マッサージなどを行い命が助かりました。
(野里怜央さん)
「元々、陸上自衛官で救急法の訓練を何度か受けていたのでそれで自分が何か役に立つと思ってその現場に駆け付けました。後で大丈夫でしたと連絡があったときはすごく安心した」
野里さんは霧島市消防局で実証実験中の「Live119」を使ったといいます。
音声のやりとりに加え、倒れた人や災害現場の詳しい状況を「映像」で消防局の通信指令センターと共有できるシステムです。
(記者)
「人が倒れていることを想定してLive119を体験してみます」
出血や呼吸の状況など音声だけで伝えることが難しい部分がある場合に消防局から映像協力の依頼があります。
(司令室)
「状況が分かりずらいので映像の方を送っていただきたいのですが」
協力の依頼に応じるとショートメッセージでURLが送られてきて消防局の指令室にリアルタイムの現場の映像がつながります。
(指令室)
「呼吸状態を確認したいので、その方の胸・お腹が映るようにカメラを動かしてください。胸のあがりさがり確認できませんので心臓マッサージをしていただきたいのですができますか」
(記者)
「心臓マッサージのやり方がいまいちわからないのですが」
(指令室)
「こちらのほうから動画をそちらの画面に映しますので、その映像をみながら行ってください」
救命措置の方法が分からなくても参考の動画が送られてきて、遠隔の指示を受けながら心臓マッサージなどを行うことができます。
(霧島市消防局情報指令課今村公俊さん)
「消防機関のみでは、このシステムは活用できないです。市民の皆様のご理解ご協力があってこそだと思います」
霧島市消防局では実証実験を始めた2月から7月までに73件の利用がありました。2025年4月の本格運用を目指しているということです。
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