23回盗撮の元警察官に懲役2年 執行猶予3年の有罪判決 ｢手慣れて犯情悪いが社会的制裁｣

鹿児島読売テレビ

　県警の相次ぐ不祥事に関するニュースです。女性を盗撮したなどの罪に問われた枕崎警察署の元巡査部長の男に対する裁判で鹿児島地裁は10日懲役2年、執行猶予3年の有罪判決を言い渡しました。県警では2024年4月以降、関係者4人が逮捕・起訴されていて、有罪判決はこれで3人目です。

　判決を受けたのは、枕崎警察署地域課の元巡査部長、鳥越勇貴被告(33)です。判決によりますと鳥越被告は、2023年3月から12月にかけ枕崎市の女性用の公衆トイレなどで23回にわたり複数人の女性を盗撮しました。

　10日の判決公判で、鹿児島地裁の川口洋平裁判官は「手口が手慣れていて常習性が認められる点で犯情が悪く、現職の警察官だった点は非難をより厳しいものにする」と指摘。

　一方、「既に懲戒処分を受け、失職するなど一定の社会的制裁を受けた」などとして、懲役2年、執行猶予3年の有罪判決を言い渡しました。

　この事件を巡っては警察の内部情報を漏らしたとして逮捕・起訴された前の生活安全部長が、県警の野川明輝本部長を名指しし、「事件を隠ぺいしようとした」と主張したことなどから裁判の行方が注目されていました。

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