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水産物の水揚げ量が2年で半減 馬毛島の自衛隊施設整備着工から2年 市民生活への影響は

KYTニュース / 2025年1月9日 19時52分

鹿児島読売テレビ

 種子島沖の馬毛島で自衛隊施設の建設工事が始まってから丸2年が経とうとしています。工事の影響で、西之表市では2年連続で水産物の水揚げ量が過去最少を更新したことが分かりました。工事期間が3年延長され市民生活への影響が長引くことも避けられません。

 水揚げされた魚が並ぶ西之表市の漁港を訪ねると。

(仲買人)

「魚の水揚げ量は少なくなっています。漁師が馬毛島に(人を)渡す(海上)タクシーの仕事に行っているので漁で水揚げをする方が減ってしまって」

 西之表市によりますと2024年の1年間の水産物の水揚げ量は98.8トン。この2年で半減し記録のある2018年以降最も少なくなっています。特にトビウオやキビナゴは2年前の1割以下にまで落ち込んでいます。

(仲買人)

「鹿児島の市場に頼ったり他の市場から魚を仕入れたりしないといけないので地産地消という意味でも厳しい状況ではある」

 市の担当課は潮の流れの変化に加え馬毛島の工事に伴う漁の制限や漁師が工事関連の仕事を請け負い漁を離れていることが影響していると見ています。

 2023年1月。アメリカ軍の空母艦載機陸上離着陸訓練、いわゆるFCLPの移転を伴う自衛隊施設の整備に向けた工事が始まりました。

 滞在する工事関係者は去年10月時点で種子島に約1990人馬毛島に約2860人。ピークは今年4月以降になる見込みで馬毛島には最大4000人が滞在する見通しです。市民生活への影響は…

(通学路に立つ保護者)

「以前より交通量は増えたような感じはする。知らない人がすごく増えてちょっと子ども達にどうかなというところとか大型車が増えたとか」

(市民)

「お金が市に下りてきていろんな公共工事が進んでいるというのはいいかなと思うけどやっぱり治安とかが子供もいるので(心配)」

「道路が混んでたりお店が混んだり。活気が出てきたかなというのはある」「コンテナハウスとかがすごい増えて景観が損なわれているかなとは思う」「西之表市も活気があるし中・南もある。工事が終わるとみんな引き上げて空き家が出てくるのが心配」

 着工から1年半あまり経った2024年9月、防衛省は当初4年と見込んでいた工期を3年延長しました。資機材や人手不足などが要因で全体の完成は2030年3月になる予定です。工事はFCLPに必要な施設から先行して行われていてFCLPは2028年にも始まると見られます。

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