知ることで不安が和らぐ!押さえておきたい更年期障害対策
つやプラ / 2019年11月25日 20時30分
「更年期障害」という言葉が一般的になりましたが、今でも症状に悩む人が後を絶ちません。もちろん、仕方がないこともたくさんあるのですが、いざ更年期を向かえた時に怖がらないためにも、事前に取れる対策の選択肢を知っておくことは大切です。
美容家の筆者が、心の準備のためにも知っておきたい「更年期対策」を3つご紹介します。
■「更年期障害」とは?
更年期とは、閉経の前後10年のことをいいます。つまり、閉経してみないと、いつから更年期だったのかははっきりとわかりません。
日本人の閉経平均は約50歳なので、その場合は45〜55歳が更年期ですが、早い人は40歳で閉経する人もいるそうです。そうすると35〜45歳が更年期となるので、人によってかなりの個人差があります。
更年期障害とは、更年期のホルモンの減少やアンバランスによって生じる体調の変化や不調のことを総称していいます。自律神経失調症状や、精神的な不調・波、頭痛、腰痛、耳鳴り、めまい、不眠や肩こり、動悸、憂鬱など、その症状はかなり多岐にわたっています。
■更年期障害の対策3つ
更年期障害にはさまざまな症状があり、その症状が重いか軽いかも個人差があります。
不調を感じ我慢をして慢性化したり慣れてしまったりする前に、早めに対策することが、自分にとっても家族や周りの人にとっても最善となります。
(1)つらい症状は病院で治療を
つらい症状に悩んでいる場合、まずは病院へ相談に行きましょう。病院での治療は「ホルモン補充療法(HRT)」「漢方」などがあります。
ホルモン補充療法は、減少した「エストロゲン」を補充する治療法です。貼ったり塗ったりする薬、飲む薬、注射などのさまざまな方法が存在します。病院によって扱う方法が違い、副作用などのデメリットがあり、持病の種類などによっては受けられない場合もあるようです。
また、病院では「プラセンタ注射」や「漢方薬」などの治療法もあるので、症状がつらい人は、一度近くの婦人科や内分泌科などへ行ってみてください。
(2)食事やサプリメントでケア
更年期障害は、「女性ホルモン(エストロゲン)」の減少が大きな原因に挙げられます。そのため、食事やサプリメントなどでエストロゲンに似た成分を摂取することも対策のひとつとなります。
有名なのが「大豆イソフラボン」ですね。大豆や豆乳に含まれるイソフラボンには、「エストロゲン様作用(エストロゲンに似た働き」」があるので、減少した分のサポートが期待できます。
ただし、極端に大豆製品ばかりとることはデメリットもあるといわれているので、食事全体のバランスを考え、サプリとの兼ね合いなどで調整しましょう。サプリメントなどで「ビタミン」「ミネラル」を摂取し、漢方の成分などを効率よく活用することも一つの方法です。
(3)感情やストレスは抱えこみすぎないで
女性ホルモンを出すという指令は脳の視床下部から出るのですが、卵巣機能が衰えてくると、「脳から命令が出ているのに、ホルモンがでない」ことになり、身体や心に不調が現れます。この命令が出る視床下部は、自律神経や内臓のコントロール場所でもあるため、自律神経失調症状や精神的な不調が出ることがあります。
不安感やイライラなどが自分でコントロールできないのは、自分のせいではなくホルモンのせいなので仕方のないことです。我慢や努力ではどうにもならないことだからこそ、医療機関やサプリなどに頼ったり、人に相談し、日々の生活を見直しましょう。
少しでも良い状態をつくれるように工夫してみてくださいね。
いかがでしたか? 実際に更年期障害の症状が出てからでは、身体やメンタルの変化についていけなかったり、辛さに追われてどんな対策を講じたらいいのか考えるのがむずかしくなることもあります。心理的に受け入れられないこともあるでしょう。
だからこそ、「更年期障害とはどういうことなのか」「どんな対策があるのか」を知っておくことが大事なのではないでしょうか。事前に知っていることで症状を受け入れやすく、対策する余裕が生まれます。この記事を読んでラクになり、穏やかに過ごせるきっかけになれば嬉しいです。
(美容家・エステサロン&スクールSUHADA主宰 永松麻美
自身のニキビ・激太りから容姿コンプレックスに陥り根暗な10代を過ごす。綺麗になるためエステの道へ。「綺麗になる」を通し心や人間関係、人生まで前向きに変わって行く経験を人に伝えるため美容家として活動中。)
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