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太りやすい時期キャッチ!看護師が伝授「基礎体温」の知識まとめ

つやプラ / 2015年8月25日 12時0分

基礎体温というと妊娠や避妊のために測るものと思っている女性がまだまだ多いようですが、基礎体温は妊娠だけではなく女性の健康管理には欠かせないもの。今回は看護師である筆者が、「基礎体温という言葉は聞いたことはあるけど、実はよく分からない」という方に向けてお伝えします。

■基礎体温の基礎知識3つ

基礎体温は強い味方

以前筆者は産婦人科に勤務していたことがありますが、月経異常などで受診しても、まずは基礎体温を測ることから始まる場合も少なくありません。普段から測って記録しておけば、いざ何かが起きて病院へ行くことになっても、診断や治療をする上でも強い味方になってくれます。

基礎体温は「高温期」と「低温期」に分かれる

基礎体温とは簡単にいうと、身体が最も安静なときの体温のこと。その基礎体温を毎日測定することで、身体のリズムが見えてきます。正常な女性の基礎体温は、前の月経と翌月の月経の間で、「低温期」と「高温期」の2つの周期日数に分かれます。
・月経開始から約14日間が「低温期」
・排卵が起こるとその後「高温期」が約14日間続く
・体温が下がった時に月経がくる
という流れが一般的です。一般的に、低温期と高温期の差は0.3〜0.5℃と言われています。

基礎体温の測り方

目が覚めたら、すぐに口の中で体温を測ります。普通の体温計とは少し違いますので、必ず基礎体温計を使用してください。少しの動きで体温が変わってしまいますので、アラームと一緒に置いておくといいでしょう。

■基礎体温からわかること4つ

きちんとできてる?排卵の有無もわかる

「毎月月経があるから排卵も毎月されている」と思っていませんか? 実はそれは間違い!  「無排卵月経」といって、排卵がなくても月経は起こるのです。ずっと排卵されていなかったり、毎月ではなくても数か月に一度排卵が起こらない月があったりと人それぞれですが、なんと数か月基礎体温を測定することで分かってきます。基礎体温を3か月程度測ってみても、低温期と高温期の高低の差が0.3℃以下であったりハッキリとしない場合は、無排卵の可能性が。一度婦人科に受診することをおすすめします。

妊娠の可能性に早く気付ける

数か月測定していると排卵日も予測できるようになってきますので、妊娠しやすい時期が予測できます。
妊娠すると高温期が続きますので、高温期が16日以上続くときは妊娠の可能性があります。「そうかも」と思ったときは、早めに受診しましょう。

女性ホルモンのバランスの乱れも

女性ホルモンのバランスの乱れに「黄体機能不全」と呼ばれる症状があります。この場合、基礎体温の高温期が短いのが特徴です。卵巣の働きが弱くなっている可能性がありますので、数ヶ月間基礎体温を測ってみて同じ状態が続くようであれば、婦人科での受診をおすすめします。

肌荒れや太りやすい時期もキャッチ!

高温期では「プロゲステロン」が優位になるので、肌荒れがおこりやすくなったり身体がむくんで太りやすくなってきます。わかっておくと対処方法を考えることができたり、「まあ仕方ないか」と受け止められるようになります。

最近では短い時間で測れる婦人体温計や基礎体温に関連するスマホのアプリもありますので、そのようなものを活用しながら楽しんで毎日測定してください。最初は忘れてしまう日もあると思いますが、だんだん習慣になってきますよ。
(看護師/ホリスティックビューティインストラクター 山本幸美)

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