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トマトでイライラ防止&潤い補給!?薬膳的・秋トマト活用術

つやプラ / 2020年9月28日 21時30分

トマトでイライラ防止&潤い補給!?薬膳的・秋トマト活用術

お弁当やサラダにスープと、日々、食卓にトマト料理が登場することは多いのではないでしょうか。しかし、トマトは身体を冷やす性質があるので、秋~冬の冷えやすい季節に食べる時は少し注意が必要です。

薬膳のプロである筆者が、秋のトマト活用術をご紹介します。

■トマトの薬膳的効能3つ

(1)イライラした気持ちをクールダウン

イライラしている時は、身体に熱がこもっている状態です。女性は身体を冷やしてはいけないといわれていますが、いつも温めていたらいいかというとそういう訳ではありません。

イライラしている時のように熱がこもっている場合は、余分な熱をクールダウンしてあげる必要があります。トマトには鎮静作用がありますから、イライラしている時はトマトを食べると気持ちの高ぶりが落ち着きやすいです。

(2)胃の働きをスムーズに

食べすぎはよくないと思っていても、つい食べ過ぎてしまう時ってありますよね。

食べ過ぎてしまうと、胃のむかつきや胃の中に食べた物が停滞してしまう感じがあると思います。トマトには胃の働きを健やかにする働きと、胃の中に停滞している食べ物をスムーズに消化する効果が期待できます。

食べ過ぎや胃の不調を感じた時には、ぜひトマトを食べてみてください。

(3)うるおいをチャージ

秋は、乾燥の季節といわれていますよね。それは、夏にたくさん汗をかいたことによって、身体の中に必要な水分が減っているため乾燥しやすいというメカニズムです。

秋の始まりには、夏に失われた水分をチャージする必要があります。トマトにはうるおいをチャージする働きがありますので、喉の渇きや肌の乾燥が気になるという方は秋にトマトを食べましょう。

■秋のトマト活用術

トマトの旬は夏。自然界が暑く身体を冷やす必要があるので、トマト、きゅうり、茄子などの身体を冷やす食材が多く出回ります。

ですから、秋冬に食べる時は食材の組み合わせや調理法を変えるなどをして、寒い季節に合ったトマトの食べ方をする必要があります。

基本的には、加熱調理を

薬膳の世界では、身体を温める調理法と身体を冷やす調理法があります。

身体を冷やしやすい食べ方は、加熱をしないで生のままで食べることです。逆に、加熱調理は身体を温める方法です。

ですから、寒くなってきたら生野菜のサラダは極力控えて、煮る、蒸す、茹でるなどの加熱調理をしていただくようにしましょう。「トマトスープ」や「トマト煮込み」もいいですし、「卵とトマトの中華風炒め」もおすすめです。季節にあわせて調理法も変えてみてくださいね。

身体を温める食材と一緒に食べる

身体を冷やすトマトには、身体を温める食材を組み合わせることをおすすめします。「生姜」「にんにく」「たまねぎ」「こしょう」「鶏肉」「かぼちゃ」などを加えて調理しましょう。

夏にミネストローネをよく作った方も多いと思いますが、これからの季節は生姜やたまねぎをたっぷり入れてみましょう。食べる時は、ブラックペッパーを振りかけていただくとバランスがとれて良いですね。

トマトベースで料理を作る時は、基本的にたまねぎと生姜をセットで使うと覚えておくと良いでしょう。ただし、にんにくやコショウは胃の負担になりやすいので、使う場合は少量でとどめておいてくくださいね。

旬の時期が終わっても、トマトが必要な体調の時やトマトを食べたい気分の時はありますよね。秋冬に食べる時は、ぜひ参考にしてみてください。食べ過ぎると身体が冷えやすいので、夏よりは控えめに食べるということをお忘れなく!

(薬膳ライフバランスプランナー/国際薬膳調理師/コラムニスト 倉口 ゆうみ)

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