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ダラダラっ子に怒る前に試したい「子育てに効くコーチング」

つやプラ / 2015年10月31日 12時0分

子どもを持つ親御さんは、子どもが「なかなか勉強にとりかからない」「宿題への取り組みが雑になった」など、さまざまな悩みを抱えていると思います。「コーチング」という手法を使えば、その悩みが解決できるかもしれません。今回はそのコーチングについて、川井道子先生にお伺いしました。

■まずは「認める」「受けとめる」

 「認める」「受けとめる」という親心は、子どもにとっては口に出さないとなかなかわからないものです。ですから、まずはお子さんの気持ちを受けとめ、「あなたのことはちゃんとわかっているから」と口に出して伝えてあげましょう。お子さんも「自分のことを見ていてくれている」という安心感から、自身のやる気が出ない本音を話してくれるようになるでしょう。

■「聴く姿勢」を見せる

お子さんの言うことには、ついつい途中で口を出したくなりますが、そこは少しだけ我慢。お子さんの話の途中で評価やアドバイスをするのはぐっと堪えて、お子さんの話を聴くことに徹します。お子さんも「自分の話を聞いてくれている」ということがわかると、「相手に伝えよう」という気になり、自分の考えを整理できるようになります。

■「自分の目線」でメッセージを伝える

 親はついつい、子どもに対して「◯◯しなさい」と命令口調になりがちです。でも、「私は◯◯してくれたらうれしいな」というように、「お母さん自身がどう思っているか」、という気持ちを加えるだけで、子どもの受け取りかたがずいぶんと変わります。このように「私」を主語にして気持ちや感情を伝えることで、お子さんに気持ちがスムーズに伝わり、メッセージが伝わりやすくなります。

■子どもの立場に立って考えてみる

親とはいえ、ついつい自分の気持ちを優先しがち。一度お子さんの気持ちになって考えてみましょう。お子さんの立場に立って考えてみると、それまでの思い込みや押し付けが少なくなります。「どうして◯◯やらないの?」ではなく、なぜお子さんができないのかを考えて、聞き出してみましょう。

■お子さん自身に問いかけてみる

 「どうすればいいかな?」と投げかけることで、お子さんも自分の考えや気持ちを考えるきっかけになります。ただし「どうしてなの?」は、お子さんにとっては非難とも受け取れる言葉なので、なるべく避けましょう。それでもお子さんから考えや主張が出てこなかったら、「ママやパパと一緒に考えてみよう」など、補助する言葉をかけるといいでしょう。

子どもは、大人のように自分の考えや主張をきちんと意思表示できません。しかし、お子さんが勉強にとりかかれなかったり、雑になってしまったりする行動ひとつひとつには、お子さんなりの思いや考えがあるはずです。ここに紹介したお子さんの思いや考えを引き出すことで、お子さんが何を考えているか理解でき、意思疎通もできるはず。きっと、お子さんもやる気になるはずです。日々のコミュニケーションの中で、ぜひ試してみてくださいね。
(ライター・長岡宏江)

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