知っておトク!?話題の｢機能性食品表示｣と｢トクホ｣の違い

最近CMなどで「機能性食品表示」と紹介される商品をよく見かけますよね。どんな機能がある食品なのでしょうか？　身近な商品とともに、賢い取り入れ方やトクホとの違いをご紹介します。

■機能性食品表示とは

事業者の責任において、科学的根拠に基づいた機能性を表示できる食品です。定められた基準を満たしている商品について、その事業者は安全性や、その機能性の根拠を消費者庁に届け出れば、ある程度効果がうたえるというもの。事業者の届出によるので、「お墨付き」が与えられているわけではありません。

■「機能性」ってどんなこと？身近な商品4つ

「肌の潤いが保たれる」などと表示されたサプリメントなど、下記のような製品が販売されています。制度が始まったばかりなので、まだ商品数は少ないのですが、今後さらに増えることが予想されています。コンビニスイーツなどにも表示される日が来るかもしれません。

ヒアロモイスチャー240／キユーピー

機能性表示として、「肌の水分保持に役立ち、乾燥を緩和」と記載されています。マヨネーズ作りに欠かせない「食酢の発酵技術」を活かした高純度なヒアルロン酸を主成分にして、葉酸を組み合わせた栄養補助食品です。
（30日分 税込価格5,400円）

朝食BifiX（ビフィックス）ヨーグルト／江崎グリコ

機能性表示として、「腸内で増殖することで、腸内環境を改善する」と記載されています。生きて腸まで届きお腹の中で増えて腸内環境を改善するという、グリコが独自に開発したビフィズス菌「BifiX」が入った、ほんのり甘いヨーグルト。現在届け出されているのは、朝食BifiXの中の「朝食BifiXヨーグルト （375g）」「朝食BifiXヨーグルト 脂肪ゼロ（375g）」「朝食BifiXヨーグルト 140g」「朝食BifiXヨーグルト のむヨーグルト(100g)」の4種類。

ヘルシールイボスティー／伊藤園

機能性表示として、「食事から摂取した脂肪の吸収を抑えて、食後の中性脂肪の上昇を抑えます」と記載されています。脂肪の吸収を抑えて、食後の中性脂肪の上昇を抑える機能がある難消化性デキストリン（食物繊維）や、ルイボスポリフェノール（105mg）を含んだカフェインゼロのルイボスティー。
（280ml 希望小売価格115円（税別） ／ 500ml 希望小売価格140円（税別））

大豆イソフラボン子大豆もやし／サラダコスモ

機能性表示として、「骨の成分を維持する働きによって、骨の健康に役立つ」と記載されています。多くのもやしが「緑豆」を発芽させたものに対し、「大豆イソフラボン子大豆もやし」は、大豆を発芽させたもやしで、体内で女性ホルモンである「エストロゲン」のような働きをする大豆イソフラボンが含まれています。
（1袋 200g）

■「機能性表示食品」と「特定保健用食品（トクホ）」の違いって？

トクホとは、食品の持つ特定の保健の用途を表示して販売される「特定保健用食品」のこと。製品ごとに食品の有効性や安全性について厳しい審査を受け、認可されています。機能性食品表示は、国が定めた基準を満たし、ある程度の科学的根拠があればよいというもので、『機能性を分かりやすく表示した商品の選択肢を増やし、消費者が商品の正しい情報を得て選択できるようにした』のものです。

『機能性食品表示』をされているからといって、即効く！　というわけではありません。また、トクホほど効果が期待できるのか、まだ不明な部分が多いとも考えられます。とは言え今まである程度の効果があるにも関わらず、その機能性をうたえなかった商品も表示ができるようになるので、消費者にとってもメリットは高いと言えそうです。

効果的に健康や美容の悩みを解消するには、わたしたち消費者も、自分に合った製品をチョイスする目を養う必要があります。機能性食品表示も、ぜひご自身の美容や体調の管理に活かしてみてくださいね。
（LAR編集部）