七草粥でデトックス!美容家が教える簡単アレンジ方法
つやプラ / 2016年1月3日 18時0分
1月7日の朝に、七種の野菜や野草を入れた粥を食べる風習が「七草粥」です。七草粥の歴史は古く、平安時代から行われていたと言われています。一年の無病息災を願い食べる七草粥ですが、お正月のご馳走で疲れた胃腸を休めるために食べる、という考え方もあります。七草は、生薬として使われる野草も含まれたデトックス粥ですから、7日の朝は七草粥を作ってみましょう!
■七草を食べてデトックス!効果のおさらい
(1)せり
「せり」は、日本原産の野菜。肝臓や大腸、小腸を労わり、身体に溜まった余分な熱や毒素を取り去る作用がある野菜とされています。お正月の食べ過ぎで、身体に溜まった余分なものをデトックスしてくれそう!
(2)なずな
ぺんぺん草とも呼ばれる「なずな」は、若苗を食用にし、冬には貴重な野菜だったそうです。抗酸化力の高いビタミンAやビタミンCが含まれていてアンチエイジングにも◎。
(3)ごぎょう
ハハコグサと呼ばれるキク科の植物。気管支炎や喉の痛み、皮膚炎に効果があるとされています。東洋医学では、「肺の華は肌」といわれ、気管支や喉、肺が健康であれば肌も美しくなると考えられています。気管支や喉を労わることは、風邪予防だけでなくお肌にも大切なことなのです。
(4)はこべら
歯周病や、皮膚炎に外用として用いられた薬草。解毒や消炎作用があるほか、利尿通便にも効果があると言われています。歯周病の原因となる細菌が歯茎から血管に入り込んで全身に回ると、肥満の原因となるとも言われていますから、しっかりケアしたいですね。
(5)ほとけのざ
「コオニタビラコ」が正式名で、キク科の植物。胃を健康に保つ作用、整腸作用があるとされ、ご馳走疲れの胃腸を労わる野菜です。
(6)すずな
「すずな」は蕪のこと。蕪は、消化を助け便秘の解消に役立つと言われています。大根と違うところは、身体を冷やさない食材ということ。冬になると便秘がちになるという冷え便秘の方には、大根より蕪がおすすめです。
(7)すずしろ
「すずしろ」は、大根のこと。こちらも、消化を助け便秘の解消にも役立つ食材。蕪と違い身体を冷やす作用があるため、食べ過ぎで身体にこもった余分な熱を取り去る作用もあり、お腹のガスやゲップが気になる方におすすめです。
■もっとデトックス!アレンジ七草粥
そのままでも充分デトックス効果のある七草粥ですが、水溶性食物繊維が豊富な大麦で作り、仕上げにオリーブオイルを加えることで、さらにデトックス効果が高まります。大麦に含まれる水溶性食物繊維「β-グルカン」は、善玉菌のエサとなって腸内環境を改善するだけでなく、老廃物や有害物質を吸着して排出する働きがあります。また、オリーブオイルは大腸を刺激して腸のぜん動運動を高める効果がありますから、大麦とオリーブオイルの七草粥なら、高いデトックス効果が期待できそう!
7日の朝は、七草粥を食べて、今年一年の健康美容を祈願したいですね。
(美養フードクリエイター 岩田 麻奈未)
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