今さら聞けない!種類別「正しい化粧水の使い方」
つやプラ / 2021年7月23日 19時30分
「化粧水をしっかりつけてスキンケアを頑張っているのに、なんだか肌の調子がよくない」ということはありませんか? もしかすると、化粧水の種類と使い方を間違えているのかもしれません。
美容ライターの筆者が、正しい化粧水の使い方をご紹介します。
■まずは、化粧水の種類を把握しよう
ふき取り化粧水
ふき取り化粧水は、古い角質や余分な皮脂を取り、後に使う化粧水や美容液の浸透を高める作用のある化粧水です。
ふき取り化粧水の使い方で間違えがちなのが、ふき取り終わった後にそのままコットンでパッティングしてしまうパターンです。ふき取り化粧水のなかには界面活性剤やアルコールが多く含まれているものがあるため、浸透させようと量をたくさん使ったり、パッティングをしたりてしまうと、肌トラブルを招く場合があります。
ふき取り化粧水は「与えるケア」ではなく「取り除くケア」に使うことを覚えておきましょう。
収れん化粧水
収れん化粧水は、名前を聞いたことがない方もいらっしゃるかもしれません。毛穴を引き締め、過剰な皮脂を抑えてくれる化粧水なのですが、乾燥肌の方が使用すると乾燥による肌トラブルの原因を招いたり、乾燥小ジワを目立たせてしまう場合があります。
パッケージに収れん化粧水と大きく表示されていることはまずないので、そうとは知らずに使用している方もいらっしゃるかもしれません。
また、多くの収れん化粧水はエタノールを高配合しているケースが多いので、脂性肌の方には向いていますが、敏感肌の方やゆらぎ肌になっている状態で使用すると、肌への負担が大きくなってしまうので注意が必要です。
柔軟化粧水(保湿化粧水)
「柔軟化粧水」という言葉を聞いたことがない方が多いと思いますが、柔軟化粧水とは、保湿を目的とした一般的な化粧水のことを差します。肌にうるおいを与えて柔軟にし、キメを整えることが役割で、後に使うスキンケアアイテムのなじみをよくする働きもあります。
肌の保湿がメインになるので、柔軟化粧水は肌に浸透させるように使用して問題ありません。ただし、肌になじませる過程で必要以上の圧や摩擦を加えてしまうと、肌トラブルを招く場合があるので、肌へのなじませ方には気をつけましょう。
■正しい化粧水の使い方
ふき取り化粧水
40・50代になると肌のターンオーバーが乱れやすくなるので、古い角質が肌に留まりやすくなります。肌がごわついてスキンケアアイテムのなじみがよくない時やメイクのりが悪い時は、古い角質が溜まっているサインなので、ふき取り化粧水を使ってみましょう。
コットンにたっぷりと化粧水をなじませたら、Tゾーンや額、小鼻や顎などを中心に、やさしくふき取ります。強くこすると、摩擦により肌を傷めたり肝斑の原因につながったりするので、なでるようなイメージで行いましょう。
また、皮膚の薄い目周りはさけましょう。ふき取り化粧水を使うと肌がつるつるになるのでつい毎日使いたくなってしまいますが、肌負担と乾燥をさけるために週1回か、多くても2回までにしましょう。
収れん化粧水
この夏は、暑さに加えてマスクをしているので、蒸れと皮脂によりいつも以上に化粧崩れしやすい環境ですよね。また、マスクによって開き毛穴やたるみ毛穴が目立つようになり、夕方にはファンデーションが毛穴落ちしてしまう方も多いのではないでしょうか。
毛穴を引き締め、皮脂を抑制してくれる収れん化粧水は、使い方によってはつやプラ世代の強い味方になります。コットンに収れん化粧水をたっぷりと含ませたら、一番テカりやすいTゾーンからやさしくパッティングしていきます。その後は、小鼻に移り、頬の毛穴が目立つ部分をパッティングします。
40・50代は肌が乾燥しがちなので、顔全体ではなく、皮脂と毛穴が気になるところだけに部分使いするようにしましょう。
小鼻や頬の毛穴の乾燥による化粧崩れを起こす場合
小鼻や頬の毛穴が目立つ部分の皮脂分泌が少なく、乾燥による化粧崩れを起こす方は、収れん化粧水ではなく保湿化粧水でしっかりと保湿をする方が、毛穴も目立たなくなり化粧崩れも起きにくいです。
収れん化粧水はTゾーンのみに使用しましょう。
柔軟化粧水(保湿化粧水)
柔軟化粧水は、手でつけてもコットンでつけても問題ありません。ですが、どちらにしても気をつけたいのが「摩擦」です。摩擦を最小限にするために、メーカー推奨の使用量は守るようにしましょう。
また、化粧水を顔全体になじませた後に、より浸透させるために強く何度もパッティングしている方がいらっしゃるかもしれませんが、これは却って肌にダメージを与えてしまうのでやめましょう。手やコットンで顔全体に化粧水をなじませたら、最後は手のひら全体を使って、やさしく包み込むようにゆっくりとハンドプレスすることがおすすめです。
化粧水を重ねて使いたい場合
年齢を重ねると、一度化粧水を塗っただけでは乾燥が気になる方もいらっしゃると思います。そんな時は、もう一度化粧水を重ねづけしてもいいのですが、とろみの強い高保湿化粧水は肌に膜を作り、後に使う美容液の浸透を妨げる場合があります。
化粧水を重ねて使いたい場合は、とろみの強くない比較的肌にスッとなじむタイプの化粧水を選ぶようにしましょう。
化粧水の種類や使い方を間違えると思わぬ肌トラブルを招くこともあるので、今一度ご自身が使っている化粧水の種類を確認してみてくださいね。
(美容ライター/美容ブロガー/メイクアップアドバイザー/DNA栄養学ジュニアアドバイザー/GEN INE認定講師 伊早坂 美祐)
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