食べてないのに太るのはなぜ? 痩せない人のNG行動3つ
つやプラ / 2021年10月27日 12時0分
体重が増えたり、以前履いていたジーンズが入らなくなくなったりすると、ついつい食事量を抑えがちになってしまいますね。ですが、きれいに痩せるには食事量が足りていることが前提となります。
管理栄養士の筆者が、「食べていないのに痩せない」という場合に考えられる原因をご紹介します。
■食べていないのになぜ?痩せない原因3つ
「健康的に食べるのがいいとわかってはいるけれど、食べるのはやっぱり罪悪感がある」という方に、食事量を抑えているのに痩せない原因3つをお伝えします。
(1)エネルギーが足りていない
厚生労働省が定めた「日本人の食事摂取基準(2020年版)」によると、身体活動レベルが「ふつう」の30〜49歳の女性に必要と推定されている1日の摂取カロリーは2,050kcal、50代は1,950kcalになります。
40代、50代は女性ホルモンが減少してくる年代ですが、痩せることを意識しすぎるとつい主食を抜いたり、食事量を減らしてしまいがち。実は、それが逆効果なのです。
エネルギー不足はまず、生命を維持するために常にエネルギーをどこからか捻出しようとします。
多くの人が「脂肪から燃やしてくれるのでは?」と思いがちなのですが、これは誤解です。
エネルギーが不足すると、身体は脂肪だけで足りず、筋肉を壊してエネルギーに変えます。筋肉が壊れて筋肉量が少なくなると基礎代謝量や体温が下がり、脂肪を蓄えやすい体質になってしまいます。
また、食事量を減らして身体に必要な栄養素が不足すると、脂肪がため込まれてしまう以外にも、肌荒れ、便秘、骨密度の低下、髪質の低下等、全身に様々なトラブルが起きることが予測されます。
朝食を抜きがちな方はまずおにぎり1つから、みそ汁1杯から。昼食にサラダを選びがちな方は、お肉がトッピングされている商品を選ぶことから。夕食に米飯を食べない方は、こんにゃくごはんや雑穀米を食べることから始めてはいかがでしょうか。
(2)運動量が少ない
コロナ禍ということもあり、以前に比べてステイホームの時間が長い方は多いのではないでしょうか。
40代、50代のつやプラ世代は、骨密度も低下し始める時期。痩せる以外にも筋肉を維持するため、体型を維持するため、骨密度を低下させないためにも、適度な運動は欠かせません。
運動量が少ないと、基礎代謝量が下がりやすく身体が冷え、脂肪がたまりやすい身体になってしまいます。
(3)むくみをほったらかしにしている
実は夏より気を付けたいのが、秋のむくみ。放っておくと体内に余計な水分や老廃物が溜まって代謝が低くなり、痩せにくい原因となってしまいます。
食でケアする「むくみ対策」
カリウム
むくみにはマッサージや運動が有効ですが、食材にもむくみを軽減してくれるものがあります。塩分を体外へ排出する効果のある「カリウム」です。
多く含まれている食材として納豆が有名です。また、にら、水菜、なす、白菜、かぶ等、多くの野菜にカリウムが含まれています。
秋冬食材では、かぼちゃ、さつまいも、サトイモ等のイモ類、小松菜、レンコン等があります。
果物にも含まれています。カリウムが多く含まれている果物の代表は、バナナ、メロン、キウイフルーツになります。ほかにも、ドライバナナ、ドライマンゴー、干し柿等、水分をあまり含まない加工食品にはカリウムは多く含まれています。
乾物にもカリウムは多く含まれています。特に、刻み昆布、真昆布、乾燥わかめ、あおさ、焼きのり、切り干し大根には多く含まれています。
また、魚、肉にも多く含まれています。むくみを感じたら積極的に取り入れましょう。
レシチン
さらに、油もむくみを解消してくれる働きがあります。むくみを流してくれる油の代表成分は「レシチン」です。レシチンは体内で水分を調整してくれる細胞と関係しており、正常に水分を代謝することでむくみにくい体質となれるでしょう。
レシチンを多く含む油の代表はごま油、コーン油です。また、食品では大豆、卵黄等があります。
食事を減らして体重が落ちると「痩せた!」とうれしくなりますが、一定期間続くと痩せにくい体なってしまいます。さらに、肌荒れや便秘等のほかのトラブルも現れてしまいます。楽しく食べてきれいになりましょう。
(管理栄養士/おやこ食育プランナー/美食ライフプランナー やなぎさわ えりな)
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