体重は増えていないのになぜ?ぽっこりお腹の原因&対策
つやプラ / 2021年10月30日 12時0分
女性用下着メーカーのワコールの調査によると、出産を経験していない女性の多くは、37〜39歳をターニングポイントのひとつとして、体型と体重の変化があるようです。当然40歳を過ぎるとその変化はさらに大きくなって、体型の変化を感じる方が非常に多くなってくるのではないでしょうか。
特に体重が変化しなくても「体型の変化がある」と感じる人も多く、特に「お腹まわりの脂肪が目立つようになってきた」と感じる方が増えてきます。
女性の体型改善の専門家であるパーソナルトレーナーの筆者が、体重が増えていないのにお腹が出てくる原因と対処法について解説します。
■お腹が出てくる原因
(1)筋肉量の低下
加齢と生活習慣によって筋肉量は徐々に低下してくるのですが、体重が変わらない場合は、その代わりに脂肪が増加してきます。
筋肉量が低下し、脂肪が増加すると、体のサイズが大きく膨らむようになってきてしまいます。
その原因は筋肉と脂肪の密度にあります。以下のイラストを見てください。
筋肉と脂肪を比較すると、同じ重量でも脂肪の体積は20%も大きいのです。
つまり、体重が変わらずに筋肉量が減ると、その分脂肪が増加することになりますから、体のサイズが大きくなってしまうことになります。
つまりお腹をスッキリさせるためには、筋肉をつけて脂肪を落とすということが重要になります。
(2)姿勢の変化
姿勢が悪くなることも、お腹まわりの脂肪が目立つ原因になります。以下のイラストを見てください。
こちらは左から、「反り腰」「正常な姿勢」「猫背」の姿勢を比較したものですが、お腹のまわりに注目してください。
真ん中の正常な姿勢ではお腹が平らな状態が保たれていますが、反り腰ではお腹が前にぽっこりと突き出されており、猫背では背骨が丸まってお腹に脂肪が集まってぽっこりと出てきてしまいます。
このように姿勢が悪くなることで、お腹の部分が目立って出てきてしまうことになるのです。
(3)同じ姿勢をとり続けること
立ちっぱなし・座りっぱなしなど、ずっと同じ姿勢をとり続けることも、お腹まわりの脂肪を目立たせてしまう原因になります。
ずっと同じ姿勢でいる場合、脇腹にある腹斜筋という筋肉が硬くなってきます。
この腹斜筋は、胴体をひねったり左右に倒したりすることで伸ばされますが、同じ姿勢をとり続けると柔軟性が低下してきます。
硬くなると腹斜筋が肋骨の下部と骨盤を近づけ合い、スペースをなくすような働きをします。
当然、脂肪の量は変わりませんから、余った脂肪は外側に押し出されて、脇腹のお肉が目立つようになってしまいます。
そのため、同じ姿勢をとり続けて腹斜筋を硬くすることが、お腹を目立たせてしまう原因になるのです。
■お腹をスッキリさせるためにやるべきこと
(1)定期的な筋トレ
筋肉量を増加させるために最も大切なことは、定期的な運動を取り入れることです。
さまざまな運動がありますが、筋肉量を増加させるために最も効果的なのは筋トレです。
特にジムに行って、マシンやダンベルなどを使う必要はありません。家で何も使わないで出来る自体重エクササイズや、Amazonなどで格安で売っているエクササイズバンド程度でも、十分な負荷をかけることが出来ます。
つやプラのインスタグラムアカウントには、自宅でできるエクササイズが多数掲載されていますので、ぜひフォローしてやってみてください。
(2)作業合間のストレッチ
ずっと仕事中に同じ姿勢でいることは、お腹まわりの脂肪を目立たせることになってしまいますから、作業中のちょっとした空き時間に簡単なストレッチをすることも、非常に効果的です。
凝り固まった筋肉をほぐし、気分をリフレッシュする効果もありますし、お腹まわりの脂肪をスッキリさせるために効果的です。
ぜひ、空き時間に以下のようなエクササイズをやってみてください。
この投稿をInstagramで見る(3)タンパク質を多めに食べる
筋肉量を増加させたり、減らさずキープしたりするためにも、タンパク質を多く食べることは非常に重要です。
筋肉の主な材料はタンパク質ですが、これが不足するとエクササイズの効果を最大限得ることが出来ません。
タンパク質が多い食品はお肉・お魚ですが、部位によっては脂質・カロリーが高いものもあり、注意が必要です。
鶏胸肉皮なしやささみ以外にも、鶏もも肉皮なしやしゃけ・あじの干物などは脂質が少ないので、おすすめです。
毎食最低一品は、お肉やお魚を食べるように心がけましょう。
年齢を重ねると体型が崩れやすくなってきますが、少しだけ運動を加えたり日常で気を遣ったりすることで体型崩れを防ぐことができます。無理なく出来る範囲から始めてみましょう。
(パーソナルトレーナー 藤本 千晶)
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