マスクで目立つ!?老け見えシミを薄くする方法
つやプラ / 2022年5月12日 12時0分
資生堂が、皮膚科やエステ等でシミや肝斑対策の施術を受けたことがある25歳から59歳の女性700名に対し、調査を実施。その結果、コロナ禍で顔のシミや肝斑がより気になるようになった人が58.4%もいたことが明らかになりました。
現在45歳の筆者自身も、実はそのうちの1人。これまでシミとはあまり縁がありませんでしたが、コロナ禍で肝斑と思えるようなシミが頬の辺りに出現し、ホームケアでアプローチを続けて少しずつ薄くなったという体験をしました。
そんな筆者の実体験をもとに、肝斑のケアについて医療的なアプローチも含めてご紹介します。
■肝斑にまつわる疑問
肝斑にまつわるよくある疑問について、アヴェニュー表参道クリニック院長の佐藤卓士先生にお話を伺いました。
そもそも、肝斑って何?
肝斑とは、頬骨の辺りや額、口の周辺などにできる、輪郭がハッキリせずモヤモヤとしたシミのこと。左右対称にできるという特徴があります。
肝斑とシミは混在する?
「ケースとして肝斑とシミが混在している方が多く、肝斑とシミができやすい場所が同じで、たまたま肝斑とシミが重なっているということです」(佐藤先生)
肝斑とシミを見極めるポイント
前述のように肝斑には輪郭がぼやけている、左右対称にできるといった特徴があります。
このほか、肝斑とシミとを見極めるためのポイントは、「肝斑は面で広がった色素沈着、シミは点でできた色素沈着という違いがあります。肝斑は水彩絵の具を刷毛で塗ったようなイメージで、シミは水彩絵の具の刷毛の雫を垂らしたイメージです」(佐藤先生)
肝斑ができる原因
「肝斑発生のメカニズムはまだはっきりとわかっていませんが、女性ホルモンが関係しているといわれています。そのため、閉経後には肝斑が薄くなる傾向にあり、閉経後に新たに肝斑が出現することはあまりありません」(佐藤先生)
肝斑の可能性がある場合にやめるべき生活習慣
「肝斑が目立つ原因は、ホルモンの他に“紫外線”や“物理的な刺激”があります。特に、紫外線はシミを増やすだけではなく肝斑を悪化させるので、紫外線を防止することが大切です」
「また、こすり洗いなど摩擦を与える習慣は真っ先に見直しましょう。肝斑が悪化する原因となります。洗顔の際は必要以上にこすったり強く指を押し当てたりせず、泡でやさしく丁寧に洗うようにしましょう」(佐藤先生)
肝斑の可能性がある場合にセルフケアでできること
「肝斑には体質や肌質といった背景もあるため、改善させるには時間と根気が必要です。しかし、美白剤や内服だけでも薄くなることはあるため、最低でも1〜2ヶ月は続けてみることが大切です」
「美白剤は“ハイドロキノン”が定番ですが、市販のものよりクリニックで処方したものの方が安全で効果も高いということがいえます。ちなみに、美白剤の効果の違いで肝斑とシミの区別をつけるのはむずかしいです」(佐藤先生)
美容医療で肝斑にアプローチする場合の治療法
「“レーザートーニング”と“内服”の併用治療が一般的です。肝斑は強い刺激を加えると悪化するため、トーニングという低出力でレーザーを照射し、少しずつメラニンを減らしていく治療法を繰り返し行います」
「そうして肝斑を徐々に薄くしていきながら、メラニンの生成を抑える作用がある“ビタミンC”と“トラネキサム酸”を内服することで効果が上がります。ハイドロキノンなどの美白剤外用も併用することがあります」(佐藤先生)
■頬骨辺りのシミが薄く! おこなったホームケアは?
上の画像は、筆者の頬骨辺りのシミの状態を撮影したものです。上の画像が2018年8月頃のちょうど肝斑が気になった時期で、下の画像は2022年4月の画像です。
美白ケアに励んできただけに顔全体に透明感が出て1トーンほど明るい肌になっていますが、シミ自体も薄くなっています。これは、肝斑が薄くなったというよりも、シミが混在していてそれが薄くなった可能性があります。
この2年近くセルフケアを行ってきた筆者ですが、その間に新たに投入したアイテムは下記の3つです。
スポッツケアの導入
(1)アバンタイムトーンショットクリーム/大木製薬
「安定型ハイドロキノン(SHQ-1®)」を5%配合したスポッツクリーム。安定型ハイドロキノン(SHQ-1®)は、肌への刺激や臭い、不安定さ、浸透のしにくさといったハイドロキノンの欠点を克服した成分です。
筆者は、現在2本目に突入したところです。柔らかなテクスチャーでありながらベタつかず肌に留まり、気になるシミを狙い撃ちしてくれるような印象があります。
ドラッグストアで購入でき、お求めやすい価格も魅力です。スキンケアの最後に使います。
(5g 税込価格3,300円 問い合わせ先:大木製薬)
(2)メラノフラッシュ<高濃度美容液>/フィボナッチ
独自成分「メラノキラー」配合で、シミに効果的なアプローチを行う高濃度美容液。筆者は、現在4本目を使用中です。部分使いも全顔使いもできます。10倍濃度で安定性を保つために、冷蔵庫で保管する必要があります。
スポイト式なので最後まで衛生的に使え、適量を取り出しやすいというメリットがあります。やや粘度を感じるテクスチャーで、シミに密着しながら一撃するような印象があります。化粧水、美容液の後に使います。
朝か晩のどちらかに使い、美容液を使わないときは「アバンタイムトーンショットクリーム」を使っています。フォボナッチの公式サイトでは、医師監修のシミ診断サービスも無料で受けることができます。
(10ml 単品購入税込価格12,650円 問い合わせ先:フィボナッチ)
ふき取り化粧水の導入
これまで摩擦をさけるあまり、ふき取り化粧水はほとんど使用したことがありませんでした。しかし、ふき取り化粧水で肌代謝が促進され、シミの変化を感じたという人の体験談を聞きつけて試してみることにしました。
試し始めてまだ1ヶ月半くらいなのですが、他のケアとの相乗効果もあり、微かな手応えを感じつつあります。
(3)サブリマージュ ラ ローション ルミエール/シャネル
不要な角質をふき取り、明るさと輝きのあるなめらかな肌へと導くローション。筆者は、1本目を半分ほど使ったところです。
ふき取りは目の周りをさける必要があります。フレッシュなテクスチャーで心地よい使用感で、肌のターンオーバーを整えてくれます。
(125ml 税込価格17,050円 問い合わせ先:シャネルビューティー)
そのほか継続してきたケア
紫外線対策はこれまで通り、しっかりと続けてきました。コロナ禍でマスクによる摩擦はシミに対するリスクが上がりますが、外出を控えていたのはメリットになったと感じています。
全顔の美白ケアや角質ケアはこれまでと同じように、時に商品を入れ替えながら継続して行ってきました。また、摩擦がよくないことはよく理解していたので、より一層気をつけていました。
今回のシミケアで改めて感じたことは、コツコツと諦めずに毎日続けていくことが何よりも大切だということです。とはいえ、誤ったセルフケアでシミや肝斑を濃くしてしまうこともあります。
セルフケアに不安がある人やスピーディに確かなケアをしたい人、シミと肝斑の区別が自分ではむずかしいという人は、やはりクリニックで相談されることをおすすめします。
(アンチエイジングアドバイザー 遠藤 幸子)
【アヴェニュー表参道クリニック 院長 佐藤卓士(さとう たかし)先生 プロフィール】
京都大学農学部卒 農学修士/九州大学医学部卒 医学博士 岡山大学医学部、杏林大学医学部、都立大塚病院形成外科にて研鑽を積む。形成外科・皮膚科で学んだ知識と経験をもとにした、わかりやすい説明に定評がある。
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