伸びかけ白髪が隠れる「ひとつ結び」のやり方

すっきりまとめたい時や、忙しい朝にもぱっとできる一つ結び。少しアレンジすればこなれ感も出るし、大人気のヘアアレンジの一つでもあります。

しかし40・50代になると、「伸びかけの根本の白髪が目立たないかしら？」という不安もあるでしょう。

1か月で髪の毛は約1cmから1.5cm伸びるといわれているため、染めてから期間が経つと、ヘアアレンジの仕方によっては白髪を強調してしまう場合もあります。

美容師の筆者が、白髪が隠れる一つ結びのやり方をアドバイスいたします。

■白髪が隠れる一つ結びのポイント

白髪が隠れる一つ結びのポイントは、ずばり毛流れです。毛流れによって白髪が隠せるかどうかが決まってきます。

こちらの写真をご覧ください。

左の1は、毛流れが下を向いている状態。右の2は、毛流れが上を向いている状態です。

1と2を比較したときに、2の方が根元付近まで髪の毛がしっかり見えてしまっているのが、おわかりになるでしょうか？

伸びかけの白髪がある場合、根元付近まで髪の毛が見えてしまうことにより、白髪を強調した形になってしまいますよね。

白髪を目立たなくするためにも、根元付近まで髪の毛が見えないように、毛流れを下に向かせることがポイントになってきます。

■こなれ感も出る！　白髪が隠せる一つ結びのやり方

白髪を隠すように毛流れを下に向かせて結んだだけでは、“おばさん結び”になってしまいますよね。

今回は、白髪も隠せてこなれ感が出るお洒落な一つ結びをご紹介いたします。

(1)全体にバームを軽くつけて軽くとかします

バームをつけることで軽いセット力や艶感がでて、髪の毛がまとまりやすくなります。

一つ結びにおすすめのバーム

N.ナチュラルバーム／エヌドット

天然由来成分のみで作られたバームです。ナチュラルな艶感やホールド力を楽しめます。
（写真上　45g　税込価格2,200円）

モイ　バーム　ウォークインフォレスト／ルベル

軽めのホールド力でべたつきすぎないバームです。濡れ感やラフな動きを楽しめます。（写真下　37g　税込価格2,860円　※ヘアサロン専売品）

(2)こめかみから下を一つに結びます

こめかみから上の部分は、結びやすいように初めに分量を決め、クリップなどで留めてよけておきましょう。

伸びかけの白髪が目立たないように、毛流れが下に向くように結びます。

襟足は、根元が見えすぎないように少し引っ張り出します。

この時に襟足の髪の毛を引っ張り出しすぎると、襟足がたるんで和装っぽくなってしまうため気をつけましょう。

(3)トップの髪の毛をアレンジしていきます

トップの髪の毛をただ結ぶだけだと動きが出ず、寂しい一つ結びになってしまうため、今回は三つ編みを入れ、立体感を出していきます。

（1）ゆるめの三つ編みを作ります。

（2）作った三つ編みを先程一つに結んだ髪の毛と一緒に結びます。

（3）引っ張り出してルーズにくずします。

横から見たときに奥行きが出るようにくずすことで、より立体感がでます。

トップの髪の毛をまとめる時も、伸びかけの白髪が目立たないように、お顔周りの髪の毛を少したるませてまとめることにより、伸びかけの白髪が目立ちづらくなります。

分け目をつけると、分け目の部分から伸びかけの白髪が見えてしまうため、トップの髪の毛は分け目をつけずにアレンジしていきましょう。

(4)毛先アレンジで、よりお洒落な一つ結びに

毛先はストレートのままでもよいですし、より柔らかい雰囲気を出したい方は毛先をコテで巻いていきましょう。

※32ミリのコテを使用しております。

ゴムで結んだ部分に、ゴム隠しでヘアアクセサリーをつけたら完成です。

白髪が隠れる一つ結びのやり方についてご紹介いたしました。ポイントはいかに根元が見えないようにするかなので、毛流れはとても重要なポイントです。「白髪が伸びてきたけれど、なかなか美容室に行く時間がとれない」という時や、ホームカラーが難しい時などに、ぜひ試してみてくださいね。

（美容師／ヘアメイク／セミナー講師　Mayu）