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肉や魚がグンとおいしく!プロ直伝「塩の種類と使い分け」

つやプラ / 2016年5月10日 16時30分

ほとんどすべての料理に含まれ、我々の食生活に決して欠かすことの出来ない塩。調理の際は必ず使用するので、誰もが使い方を知っていると思いがち。でも本当に、種類によって正しく使い分けられますか?  「基本中の基本だから、今さら人に聞きづらい」とお困りの方も多いはず。そこで今回は、料理研究家である筆者が「正しい塩の使い分け方法」について丁寧にご説明いたします。

■「粗塩」は味に深みを出したいときに

精製された塩と違い、「粗塩」は、塩化マグネシウムやカルシウムが豊富です。マイルドなコクが特徴で、料理に風味が生まれます。パスタを茹でる際にお湯に加えたり、漬物を作るときに加えたり、味に深みを出したい料理に使用するのがオススメです。

■「焼き塩」は食材となじませて

しっとりとした食感を持ち、素早く溶けて食材と馴染む性質が特徴の「焼き塩」。手早く仕上げる浅漬けや、上から焼き魚にふっるときなどに活躍! 水分を含みやすいため、全てを使いきる頃には固まってベトベトしてしまうことも。そんな場合は、炒って水気を飛ばしてから使用するといいでしょう。

■「岩塩」は肉料理との相性抜群

「岩塩」は、シンプルな塩味が特徴的。太古の昔から長い年月をかけ、少しずつ移動した陸地に取り残された海水が、徐々に干上がって生成されます。さっぱりとした塩加減が特徴で、味の強い肉料理との相性は抜群です。「鶏肉」や「豚肉」よりも、癖の強い「牛肉」や「羊肉」との相性が特に優れています。

■番外編:「精製塩」は旨みやコクに欠ける!?

「精製塩」は、塩化ナトリウム以外の要素をほとんど取り除いて精製された塩のことで、パッケージに精製塩との記載があります。粗塩がミネラルやカルシウムを多く含んでいるのに対し、精製塩はそのほとんどを塩化ナトリウムが占めているため、旨味やコクがありません。サラサラと粒が小さな便利さから使用している方も多いかもしれませんが、塩の旨みを活かして料理を美味しくするには不向きだと言えるでしょう。

いかがでしたか? 我々の生活に必要不可欠で、命の源と言っても過言ではない「塩」。スーパーマーケットなどで数多く並んでいるものから、何の気なしに選択する方も多いのではないでしょうか? ぜひ今回の記事を参考に、料理によっておいしく塩を使い分けていただければと思います。
(料理研究家 オガワチエコ)

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