1. トップ
  2. 新着ニュース
  3. ライフ
  4. ライフ総合

閉経後は何が変わる?40・50代から備えるべきこと

つやプラ / 2022年10月14日 20時30分

閉経後は何が変わる?40・50代から備えるべきこと

閉経とは、月経が完全に停止した状態のことを指します。

更年期に入り閉経に近づくと、女性ホルモンの量が減少し、からだにも変化があらわれてきます。閉経前後、思うようにからだが動かないという方もいるのではないでしょうか。

横倉クリニック・健康外来サロン(港区芝)院長の医師、横倉恒雄先生、および薬剤師/臨床検査技師の木村英子さんに、閉経後のからだに起こる変化と行うべき対策などについて教えていただきました。

■そもそも閉経って?いつ起こるの?

前述した通り、閉経とは月経が完全に停止した状態のことを指します。

閉経が訪れる時期に関しては、個人差があるため一概にはいえませんが、日本人女性の場合は大体50歳くらいといわれています。

目安として、1年間月経がこなかったら閉経と判断して問題ありません。

■閉経後に起こるからだの変化

閉経後は何が変わる?40・50代から備えるべきこと

具体的に、閉経後にからだに生じる変化について紹介します。

膣が乾燥する

年齢を重ね閉経を迎えると、女性ホルモンであるエストロゲンが減少し、膣が萎縮・乾燥していきます。膣が乾燥すると、かゆみを生じたり、性交時に出血したりなどの症状が起こります。

口が乾燥する

閉経前後に起こりやすいものとして、口の乾燥があげられます。通称ドライマウスとも呼ばれますが、正式名称は「口腔内乾燥症」です。

口の中が乾いてネバネバする、食事がしにくいなどの症状が起こります。

骨密度が減る

骨密度は50歳前後から低下していきます。骨密度減少の要因は、「女性ホルモンの分泌量が減少する」「カルシウムの吸収が悪くなり、ビタミンDを生成するはたらきが弱くなる」などが考えられます。

さらに骨密度が減少すると、骨粗しょう症へと発展するおそれもあるのです。

高血圧などのリスクが高まる

女性ホルモンであるエストロゲンには、血管を拡張させるはたらきもあります。閉経前後、エストロゲンの分泌が減少すると、血管の柔軟性が低下するため、高血圧のリスクが高まってしまうのです。

■閉経前に備えよう!40・50代からできる対策

デリケートゾーンを保湿する

膣の乾燥を防ぐため、デリケートゾーンを保湿すると良いでしょう。

専用の保湿液なども販売されているため、気になる方はチェックしてみてはいかがでしょうか。

また、お風呂ではデリケートゾーン専用のソープで洗うのもおすすめです。

かみごたえのある食品を摂取する

口内の乾燥を防ぐためには、唾液を多く分泌させる必要があります。餅、さきいか、ナッツ類や煎餅などかみごたえのある食品を意識して食べるようにするのも一案でしょう。

ビタミンDを積極的にとる

ビタミンDが減少することにより、骨密度の減少が起こります。

魚介類やきのこ類、卵など、ビタミンDが多く含まれている食品を積極的に摂取して、骨粗しょう症の対策を行うことをおすすめします。

薄味にシフトする

血圧の上昇を防ぐために、食事を薄味にシフトしていくというのもひとつの方法です。

そのほか、減塩に取り組む、加工食品を少しずつ減らしていくなどの対策方法もあります。

■閉経前後の不調は漢方薬に頼るのも◎

閉経前後に起こるからだの不調には、漢方薬もおすすめです。更年期障害の治療では、HRT(ホルモン補充療法)以外に、漢方薬の使用も標準治療のひとつになっています。

閉経前後の不調には、「加齢による心身の機能を回復させる」「皮膚や粘膜に潤いをあたえる」「加齢による骨の衰えを補う」「ホルモンバランスの乱れやストレスが原因の高血圧を改善する」などの作用がある生薬を含む漢方薬から選びます。

漢方薬は自然の生薬の組み合わせで作られており、心とからだ全体の乱れたバランスを回復させていきます。そのため、さまざまな不調を訴える更年期女性に対しては、とくに有効とされています。

閉経前後の不調に悩む方におすすめの漢方薬

五苓散(ごれいさん)

口腔乾燥症の方におすすめの漢方薬です。水分代謝を調整し正常に戻すはたらきを行う五苓散は、水分の停滞から起こりうる口内の乾燥、ドライマウスなどの対策に役立ちます。

八味地黄丸(はちみじおうがん)

年齢を重ねるにつれ起こる骨の老化にアプローチすることができる漢方薬です。そのほか、腰痛や椎間軟骨ヘルニアなどにも用いられます。

しかし、漢方薬にはさまざまな種類があるため、どの漢方薬が自分に合っているかわからないという方もいるのではないでしょうか。

自分に合った漢方薬を選ばなければ、思った通りの効果が得られないどころか、副作用が生じてしまう恐れもあります。

薬のプロが自分に合った漢方を選んでくれるようなオンラインサービスもあるため、気になる方は試してみるのもいいでしょう。

■閉経前後の不調はしっかり対策しよう

月経は必ず終わりを迎えます。からだの不調が起きてから慌てることがないように、日常からしっかり対策を行い、快適に過ごせるようにしておきましょう。

【監修医:横倉恒雄(よこくらつねお)先生 プロフィール】

更年期に●●は逆効果?やってはいけないNG対策

医学博士/医師(婦人科、心療内科、内科など)。横倉クリニック・健康外来サロン(港区芝)院長。東京都済生会中央病院に日本初の「健康外来」を開設。故・日野原重明先生に師事。病名がないものの不調を訴える患者さんにも常に寄り添った診療を心がけている。著書『病気が治る「脳」の健康法』『脳疲労に克つ』他。

【漢方部分監修者:木村英子(きむらえいこ)さん プロフィール】

更年期に●●は逆効果?やってはいけないNG対策

薬剤師/臨床検査技師/Vedic Healers Ayurveda basic course 修了。検疫所、病院にて公衆衛生・感染症現場を経験した後、インドでアーユルヴェーダに出会う。現在はAIを活用し、お手頃価格で漢方を自宅に届けてくれるあんしん漢方にて活躍中。

【前回の記事】
・閉経後に老化が加速?40・50代からやるべき対策4つ
・実は40・50代の半数が悩んでる?医師が教える尿もれ対策
・40・50代に多いめまい、耳鳴り…医師に教わる原因と対策

・更年期世代は要注意!40・50代女性に起こる不調6つ

・更年期のイライラはなぜ?原因とセルフケア4つ
・口臭、歯周病…更年期の口腔トラブル解消ケア3つ
・これは更年期?間違えやすい症状の見分け方
・昼間の眠気やだるさの原因は?更年期の眠気対策4つ
・更年期に●●は逆効果?やってはいけないNG対策

この記事に関連するニュース

トピックスRSS

ランキング

記事ミッション中・・・

10秒滞在

記事にリアクションする

記事ミッション中・・・

10秒滞在

記事にリアクションする

デイリー: 参加する
ウィークリー: 参加する
マンスリー: 参加する
10秒滞在

記事にリアクションする

次の記事を探す

エラーが発生しました

ページを再読み込みして
ください