閉経後に老化が加速?40・50代からやるべき対策4つ
つやプラ / 2022年10月10日 19時30分
![閉経後に老化が加速?40・50代からやるべき対策4つ](https://media.image.infoseek.co.jp/isnews/photos/lar/lar_439634_0-small.png)
「閉経を迎えると老化が加速する」と聞いたことはありませんか? 年齢を重ねるにつれ、からだは段々と変化していきます。
とくに、50代前後に起こる変化としてわかりやすいものは「閉経」です。これから閉経を迎えるにあたり、どのような症状があらわれてくるのか、そしてどのような対策をするべきなのか、気になる方も多いのではないでしょうか。
今回は、横倉クリニック・健康外来サロン(港区芝)院長の医師、横倉恒雄先生、および薬剤師/臨床検査技師の木村英子さんに、閉経について教えていただきました。
■閉経で老化が進むって本当?
閉経とは、完全に月経が停止した状態のことを指します。
閉経の時期には個人差がありますが、大体50歳前後に迎える方が多く、自然な状態で1年間月経が訪れなかった場合、閉経と考えて問題ありません。
閉経を迎えると、女性ホルモンが急激に減少することにより、皮膚の潤いや弾力を保つことができず、老化が進行してしまう可能性があります。
■閉経後に生じやすい変化って?
では、具体的に見た目にあらわれてくる変化としては、どのようなものがあるのでしょうか。
閉経によって生じやすい変化について、ご紹介します。
たるみやほうれい線、シミが目立つ
女性ホルモンが減少し、皮膚の潤いや弾力が保てなくなることにより、肌が乾燥します。その結果、たるみやほうれい線、シミが目立つようになるでしょう。
髪がパサつく
肌と同じく、髪の毛も女性ホルモンのバランスが崩れることにより、乾燥し始めます。また、40代を過ぎると血管も老化し、丈夫で健康な髪を作るための栄養素が運ばれにくくなることも、要因のひとつです。
尿もれしやすくなる
女性ホルモンが減少すると、骨盤底筋も弱くなります。その結果、膀胱のコントロールがしにくくなり、頻尿になりやすくなったり、尿もれしやすくなる危険性もあります。
■40代から始める!閉経後の老化を加速させない対策法
紫外線対策を徹底する
紫外線を浴びると、肌のトラブルにつながります。たるみやほうれい線、シミをつくらないためにも、こまめに日焼け止めを塗る、日傘や帽子を準備するなど、紫外線対策を徹底しましょう。
頭皮マッサージする
閉経すると、肌だけでなく頭皮も老化します。頭皮マッサージでもみほぐすことにより頭皮を柔らかくし、血行を良くする必要があるでしょう。
膣トレーニングを取り入れる
尿もれを防ぐためには骨盤底筋を鍛える必要があります。おすすめの方法のひとつである膣トレーニングを行い、緩んだ骨盤底筋を引き締めましょう。
漢方薬を飲む
閉経後の老化を加速させないためには、閉経前から漢方薬を飲むというのもひとつの手段です。
閉経後の心身の変化には、ホルモンバランスの乱れやストレス、過労、冷えなどが影響すると考えられています。
閉経後の健康維持には、老化による内臓や脳などの機能回復のために、「冷えや加齢によるホルモンバランスの乱れを改善する」「血流を良くして体全体にに栄養を届ける」「自律神経のバランスを整え免疫力をを上げる」といった漢方薬を選びます。
漢方薬は自然由来の成分でできているため、一般的に副作用が少ないとされています。また、ひとつの症状に強い効果を発揮する西洋薬とは異なり、体質の根本改善を行うことを目的としているのも特徴です。
毎日決められた量を飲むだけで良いので、忙しい方でも手軽に始めることができるというのも利点でしょう。
閉経後の老化に備えるためにおすすめの漢方薬
八味地黄丸(はちみじおうがん)
腎を補うことで、泌尿器系や生殖器系の機能を整えます。尿もれや頻尿などのトラブルが起きる方におすすめの漢方薬です。そのほか、だるさや疲れを感じやすくなってきた方にもよく服用されています。
加味逍遙散(かみしょうようさん)
血(けつ)を補い、巡らせることで、婦人科系の機能失調によるイライラなど、心の状態を整えます。更年期の気が高ぶりやすい方やホットフラッシュにお悩みの方におすすめの漢方薬です。
しかし、漢方薬にはさまざまな種類があります。どの漢方薬が自分に合っているかわからないという方もいるのではないでしょうか。
自分に合った漢方薬を選ばなければ、思った通りの効果が得られないどころか、副作用が生じてしまう恐れもあります。
薬剤師が自分に合った漢方を選んでくれるようなオンラインサービスもあるため、気になる方は試してみるのもいいでしょう。
■閉経後の老化はしっかり対策しよう!
きちんと対策すれば、閉経後の老化は怖くありません。
紫外線対策をする、トレーニングやマッサージを心がけるなど、日常のなかでできる対策を行い、閉経後も元気に過ごせるようにしましょう。手軽に対策したい方は、漢方薬に頼るというのも一案です。
【監修医:横倉恒雄(よこくらつねお)先生 プロフィール】
医学博士/医師(婦人科、心療内科、内科など)。横倉クリニック・健康外来サロン(港区芝)院長。東京都済生会中央病院に日本初の「健康外来」を開設。故・日野原重明先生に師事。病名がないものの不調を訴える患者さんにも常に寄り添った診療を心がけている。著書『病気が治る「脳」の健康法』『脳疲労に克つ』他。
【漢方部分監修者:木村英子(きむらえいこ)さん プロフィール】
薬剤師/臨床検査技師/Vedic Healers Ayurveda basic course 修了。検疫所、病院にて公衆衛生・感染症現場を経験した後、インドでアーユルヴェーダに出会う。現在はAIを活用し、お手頃価格で漢方を自宅に届けてくれるあんしん漢方にて活躍中。
【前回の記事】
・実は40・50代の半数が悩んでる?医師が教える尿もれ対策
・40・50代に多いめまい、耳鳴り…医師に教わる原因と対策
・更年期世代は要注意!40・50代女性に起こる不調6つ
・更年期のイライラはなぜ?原因とセルフケア4つ
・口臭、歯周病…更年期の口腔トラブル解消ケア3つ
・これは更年期?間違えやすい症状の見分け方
・昼間の眠気やだるさの原因は?更年期の眠気対策4つ
・更年期に●●は逆効果?やってはいけないNG対策
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