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怖いことばかりじゃない!閉経後に訪れる嬉しい変化

つやプラ / 2022年10月26日 12時0分

怖いことばかりじゃない!閉経後に訪れる嬉しい変化

月経は必ず終わりを迎えます。「閉経したら体調を崩してしまうんじゃないか」など、なんとなく不安に思っている方もいるのではないでしょうか。

しかし、閉経は必ずしも悪いことばかりではなく、からだにとってポジティブな変化も訪れます。

今回は、横倉クリニック・健康外来サロン(港区芝)院長の医師、横倉恒雄先生、および薬剤師/臨床検査技師の木村英子さんに、閉経後に訪れる嬉しい変化について教えていただきました。

■閉経とは?

閉経とは、月経が完全に停止した状態のことを指します。閉経が訪れる時期は個人差がありますが、日本人女性の場合は大体50歳前後といわれています。

自然な状態で1年間月経がこなかった場合、閉経とみなして問題ないでしょう。

閉経後に起こるからだの変化としては、骨密度の減少、血圧が上がりやすくなることなどがあげられます。これにより、骨粗鬆症や高血圧のリスクも上昇します。

■意外と知らない! 閉経後の嬉しいメリット

こうして聞くと、閉経はネガティブなものだと捉える方も多いかもしれません。しかし、前述したとおり、閉経後に起きるからだの変化は悪いものばかりではありません。

閉経後に起こる、嬉しいメリットをご紹介します。

男性ホルモン優位で活力的になる

閉経前後には、女性ホルモンである「エストロゲン」が減少する代わりに、男性ホルモンである「テストステロン」が優位になります。

テストステロンが増加すると、行動力が上がるなどして活力的になり、毎日を楽しく過ごせるようになるでしょう。

子宮筋腫が小さくなる

比較的若い方から40・50代の方まで幅広くみられる子宮筋腫。これは、子宮の中やその周りにある筋肉にできる腫瘍のことです。

放っておくとリスクが高い病気ですが、多くの場合は閉経に伴い筋腫が小さくなり、症状も軽くなっていきます。

精神的に安定する

女性は月経のたびに女性ホルモンのバランスが不安定になり、イライラや不安など、精神的なストレスを溜めがちです。

閉経後は女性ホルモンも安定し、毎月くる月経に悩まされることもなくなるでしょう。

片頭痛が起こりにくくなる

月経によって引き起こされる片頭痛に悩まされている方もいるのではないでしょうか。

閉経を迎えることでホルモンバランスが安定するため、片頭痛をはじめとする月経が原因の体調不良が軽減するというメリットもあります。

■閉経前後の揺らぎには漢方薬も取り入れて

怖いことばかりじゃない!閉経後に訪れる嬉しい変化

閉経前後は体調が不安定な時期です。心身の不調に悩む場合は、漢方薬をのむのもおすすめです。更年期障害の治療では、HRT(ホルモン補充療法)だけでなく、漢方薬の使用も標準治療のひとつになっています。

閉経前後の不調には、「加齢による心身の機能を回復する」「ストレスやホルモンバランスの乱れが原因で起こる高血圧を改善する」「加齢による骨の衰えを補う」などの作用がある漢方薬を選びます。

漢方薬は自然由来の成分でできているため、一般的に副作用が少ないとされています。さらに、心とからだ全体のバランスを回復させるため、さまざまな不調に悩む更年期前後の女性に対してはとくに有効です。

閉経前後の揺らぎにおすすめの漢方薬

八味地黄丸(はちみじおうがん)

年齢を重ねるにつれ、起こりやすくなる泌尿器系や生殖器系機能へアプローチすることが可能です。頻尿、冷え性、腰痛の改善などにも用いられています。

加味逍遙散(かみしょうようさん)

閉経前後に起こりやすい、気分の落ち込みやイライラなどの精神症状にアプローチすることが可能です。のぼせ、便秘、不眠の改善にも用いられます。

漢方にはさまざまな種類があるため、どれを選んだらいいかわからないと感じている方もいるのではないでしょうか。自分に合った漢方薬を選ばなければ、思ったような効果が感じられないどころか、副作用が生じてしまう恐れも考えられます。

自分に合った漢方薬を薬のプロが選んでくれるようなサービスもあるため、気になる方は試してみるのもいいでしょう。

■ポジティブな変化も知り、前向きに閉経を捉えよう

以上のように、閉経は悪いことばかりではなく、ポジティブな変化も訪れます。どちらの変化も受け入れ、前向きに閉経を捉えられれば、快適に毎日を過ごすことができるでしょう。また、閉経前後の揺らぎが気になる方には、専門家に相談して漢方薬を取り入れるのも一案です。

【監修医:横倉恒雄(よこくらつねお)先生 プロフィール】

更年期に●●は逆効果?やってはいけないNG対策

医学博士/医師(婦人科、心療内科、内科など)。横倉クリニック・健康外来サロン(港区芝)院長。東京都済生会中央病院に日本初の「健康外来」を開設。故・日野原重明先生に師事。病名がないものの不調を訴える患者さんにも常に寄り添った診療を心がけている。著書『病気が治る「脳」の健康法』『脳疲労に克つ』他。

【漢方部分監修者:木村英子(きむらえいこ)さん プロフィール】

更年期に●●は逆効果?やってはいけないNG対策

薬剤師/臨床検査技師/Vedic Healers Ayurveda basic course 修了。検疫所、病院にて公衆衛生・感染症現場を経験した後、インドでアーユルヴェーダに出会う。現在はAIを活用し、お手頃価格で漢方を自宅に届けてくれるあんしん漢方にて活躍中。

【前回の記事】
・閉経後は何が変わる?40・50代から備えるべきこと
・閉経後に老化が加速?40・50代からやるべき対策4つ
・実は40・50代の半数が悩んでる?医師が教える尿もれ対策
・40・50代に多いめまい、耳鳴り…医師に教わる原因と対策

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