40・50代の口は臭い?更年期世代の口臭対策法
つやプラ / 2022年11月21日 12時0分
![40・50代の口は臭い?更年期世代の口臭対策法](https://media.image.infoseek.co.jp/isnews/photos/lar/lar_440804_0-small.jpg)
更年期症状のひとつとして、口臭が挙げられます。
どうして口臭が気になるのでしょうか。また、どのような対策方法があるのでしょうか。なかなか他人に相談しにくい悩みということもあり、困っている方も多いと思います。
今回は、歯科医師/日本口腔外科学会指導医・専門医/日本口腔科学会認定医の見立英史先生、および薬剤師/臨床検査技師の木村英子さんに、口臭対策法について教えていただきました。
簡単で実践しやすい対策法を解説していくので、ぜひ参考にしてください。
■口臭は、女性ホルモンの減少が原因って本当?
更年期の口臭の原因のひとつとして、女性ホルモンの減少が挙げられます。女性ホルモンの減少により唾液の分泌量が減り、口内が乾燥することにより口臭が出やすくなるのです。
そのほかの原因として、免疫力の低下や精神的なストレスにより口臭が引き起こされることもあります。
■悩む必要ナシ!40代から始める口臭対策
ここからは40代から始められる口臭対策について解説していきます。簡単に取り入れることができるものを紹介していますので、ぜひ参考にしてください。
唾液腺をマッサージして刺激する
唾液腺を刺激し、唾液の分泌を盛んにさせることで、口臭を軽減することができます。
唾液腺を刺激する方法として最もおすすめなのが唾液腺マッサージです。親指を顎の骨の内側にある柔らかい部分に当てて、耳の下から顎の下までを広くゆっくり押すようにマッサージしてみてください。
よく噛んで食べる
よく噛んで食べることでも唾液が分泌されるため、口臭の軽減につながります。また、唾液には殺菌作用もあり、口内の健康維持に役立ちます。
こまめに水分補給する
水分をしっかり摂ることも重要です。水分が不足して口内が乾くことにより食べかすや舌苔が流されず、口臭が強くなるため、こまめに水分補給をするようにしましょう。
マウスウォッシュを使う
歯磨きしてから時間が経過した場合は、マウスウォッシュを使用するというのもひとつです。持ち運びがしやすく、出先で手軽に使えるものもあるので、外食の後などにおすすめです。
日々の歯磨き、舌磨きにプラスして行ってみてください。
ストレス発散をする
精神的なストレスによっても、口内の唾液は減少します。口臭が引き起こされている場合は、そのストレスを軽減させることも一案です。
適度な運動でリフレッシュする、忙しくても思いっきり趣味を楽しむ時間を作るなど、ストレス発散を心がけましょう。
■口臭に悩む人は漢方を活用するのもおすすめ
口臭に悩んでいる方は、からだの内側からの改善をめざす漢方薬を服用するというのもおすすめです。口臭の原因としては、唾液分泌の減少やストレス、胃腸の不調などが考えられます。
口臭の改善には、「水分の循環を改善して唾液分泌を増やす」「自律神経を整えて、唾液を出やすくする」「血流を改善して胃腸の働きをよくし、消化不良を改善する」作用のある漢方薬を選びます。
漢方薬は口臭の根本改善を目的としますので、いつも口臭に悩まされている方にはとくにおすすめです。
漢方薬は自然由来の成分でできているため、一般的に副作用が少ないとされています。また、毎日決められた量を服用するだけでいいので、生活習慣や食事などを変える必要はなく、手軽に始めることができます。
口臭に悩む方におすすめの漢方薬
五苓散(ごれいさん)
口が乾きやすい方におすすめです。更年期症状としてよく挙げられるドライマウスにも用いられます。
加味逍遙散(かみしょうようさん)
精神的なストレスからくる口臭に悩んでいる方におすすめです。加味逍遙散は、更年期症状のホットフラッシュやイライラといった精神症状にもアプローチすることができます。
口臭は、漢方を服用してすぐに効果を感じられることもありますが、症状や体質によっては続けた方がよい場合もあります。
慢性的に口が乾く、口臭が気になる場合は、中長期的な服用で体質の改善を目指しましょう。
「漢方薬って種類が多いけれど、何を選んだらいいのかわからない」と思う方も多いのではないでしょうか。自分に合ったものを選ばなければ、思ったような効果が得られないどころか、副作用が生じてしまう恐れがあります。
薬のプロがあなたの体質に合った漢方を選んでくれるようなオンラインサービスもあるため、気になる方は試してみるのもいいでしょう。
■口臭予防をしっかりと!
なかなか人に相談しづらい口臭ですが、しっかり対策を行うことにより予防することが可能です。
日々のなかで簡単に実践することができる予防方法をご紹介しました。ぜひ自分の生活を見直してみてください。
【監修医:見立英史(みたてえいじ)先生 プロフィール】
歯科医師/日本口腔外科学会指導医・専門医/日本口腔科学会認定医。福岡市内の歯科医院および病院歯科口腔外科に勤務するかたわら、大学医歯薬学総合研究科の客員研究員として研究も行なっている。
【漢方部分監修者:木村英子(きむらえいこ)さん プロフィール】
薬剤師/臨床検査技師/Vedic Healers Ayurveda basic course 修了。検疫所、病院にて公衆衛生・感染症現場を経験した後、インドでアーユルヴェーダに出会う。現在はAIを活用し、お手頃価格で漢方を自宅に届けてくれるあんしん漢方にて活躍中。
【前回の記事】
・40・50代のぽっこりお腹の原因?更年期のお腹の張り解消法
・更年期以降骨折が増える!?隠れ骨粗しょう症を防ぐには?
・怖いことばかりじゃない!閉経後に訪れる嬉しい変化
・閉経後は何が変わる?40・50代から備えるべきこと
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