ダイエット中でも◎太らないお酒の飲み方

ダイエット中だからお酒を我慢している方は多いと思います。確かにお酒はあまりダイエットに好ましい物ではないのですが、飲み方によってはお酒を飲みながらでも痩せることは可能です。

女性の体型改善専門パーソナルトレーナーの筆者が、お酒を飲んでも太りにくいオススメの飲み方について解説します。

■お酒がダイエットに良くない理由

お酒はそもそもダイエットにとってあまり望ましい物ではありません。

その理由は、お酒のアルコールにもカロリーが含まれるから。そして、アルコールは食欲を増加させるからです。

アルコールにもカロリーが含まれる

あまり知られていませんが、アルコールにもカロリーが含まれます。アルコールには1gあたり7.1kcalが含まれており、摂りすぎると摂取エネルギー量を大きくして、体重の増加につながってしまいます。

アルコールのカロリーはエンプティカロリーと呼ばれることがあり、エネルギーにならないと聞いたことがあるかもしれません。しかし、エネルギーはエネルギー。とりすぎた分、体重などを増加させてしまうと考えられます。

「ハイボールなど、蒸留酒を炭酸で割った物は糖質が０だから大丈夫」とお考えかもしれません。しかし、アルコール自体にカロリーが含まれるため、飲み過ぎると当然太ります。

一例ですが、缶で販売されているハイボールのカロリーは、100mlあたり48kcal（サントリー角ハイボール缶の場合）。ビール（ザ・プレミアム・モルツ／サントリー）が100mlあたり47kcalであるのに比べると、ビールよりカロリーが高いこともあるといえます。しっかりと成分表示を確認することも大切です。

食欲を増加させる

アルコールは食欲を増加させます。スコットランドのグラスゴーカレドニアン大学で、ワインを食前・食事中にのんだ時と飲まない時と比較し、食欲にどのように違いが出るかについて調査が行われました。

その結果、アルコールをとらなかったグループの摂取エネルギー量は1,224kcalだったのに対して、食前酒にワインをとったグループは1,538kcal、食事中にとったグループは1,494kcalと、明らかに摂取エネルギー量が増加しました。

食欲が増加する詳しいメカニズムはまだわかっていませんが、ダイエット中で食欲と戦っているときには、お酒に気をつけた方が良いでしょう。

■ダイエット中に！太らないお酒の飲み方

ダイエット中にはあまり嬉しくない効果を持つアルコールですが、飲むことは絶対NGなのでしょうか？

そんなことはありません。工夫して飲むことで、ダイエット中でもアルコールを摂ることができます。

ダイエット中でも太らないお酒の飲み方について解説します。

エネルギーを計算して飲む

大前提として、摂取エネルギー量が消費エネルギー量を上回らなければ、体重は増加しません。

ですから、飲むお酒にどれくらいエネルギーが含まれているのかを把握することで、体重の増加を防ぎながらお酒を飲むことができます。

食べる分だけを用意して飲む

お酒で太ってしまう原因は、お酒だけで無く一緒に食べるおつまみの影響も大きいと考えられます。

特に味の濃いものや油物などエネルギーが高い物を摂ることが多く、かつ、お酒を飲むことで食欲が増加するので我慢することも難しくなります。

これを防ぐためには、お酒を飲むときは食べるものや量をあらかじめ決め、それしか食卓に出さないという方法があります。

お酒を飲んで食欲が増加してしまうのであれば、そもそも食べるものを決めて、手元に余計に追加できる物を置かないことが大切です。

家には、お酒に合う食品を置かないように注意しましょう。

乾物をおつまみにする

おつまみを乾物にすることもおすすめ。低カロリー・高タンパク質で食べるのにも時間がかかるため、食欲を満たしやすくなります。

例えば、セブンイレブンで販売されているさきいか（７プレミアム さきいか 15g）は、カロリーが1袋あたり45kcalしかありません。タンパク質もさきいか15gに対して7gと含有率は50%近く。ヨーグルト180g（明治ブルガリアヨーグルト LB81低糖 180g）と同じくらいのタンパク質を摂ることが出来ます。

このように、乾物はとても低カロリーで高タンパク質、ダイエット向きの食材です。どうしても追加で何かを食べたくなった時用に、家に置いておくと良いでしょう。

お酒はダイエットにとってあまり好ましい物ではありません。アルコール自体にエネルギーが含まれますし、食欲を増加させてしまいます。しかし、とり方によってはダイエット中でもお酒を飲みながら痩せることが可能です。上手にお酒を楽しみながら、ダイエットを効果的に進めましょう。

（パーソナルトレーナー　藤本 千晶）