唇ケアの新常識！今年からすべきリップマッサージ

朝夕ひときわ冷え込むようになり、手足や唇の乾燥が気になりはじめる人も多いのではないでしょうか。

唇が乾燥して荒れていると、マスクを外した時に一気に老けて見えてしまいます。

また、マスクを外す機会が徐々に増え、リップメイクも復活の兆し。口紅のノリと発色の良い唇に整えておきたいですよね。

美容皮膚科医の小柳衣吏子先生に、唇荒れが起こる要因や唇荒れに効果的なリップマッサージについて教えていただきました。

■秋に唇が荒れやすくなるNG行動

唇が乾燥したり、荒れていることが気になって唇を「なめる・かむ・ぎゅーっととじる」などの唇の刺激になる行動はNG。

また、リップクリームの塗り方にクセがあったり、リップクリームの塗り残しがあったりすることも、唇荒れの要因になります。

■唇はほかの皮膚よりターンオーバーが早いので正しいケアで改善可能

唇は皮膚と粘膜の移行部で、ほかの皮膚とは異なり皮脂膜がほとんどなく、角質層が薄いのが特徴です。また、毛細血管がほかの皮膚より密集しています。

「唇のターンオーバーは3.5～10日間と皮膚と比較すると早いため、正しいケアをすればそれだけ効果も得られやすい部位です。正しいリップケアを行うことで、唇荒れの改善と共に血色もよくなり、見た目の印象が明るくなります。また、唇荒れのNG行動（なめる・かむ）がなくなり荒れにくい唇になります」（小柳先生）

■皮膚科医監修の4ブロックリップケアの紹介

以下に小柳先生がおすすめするリップケアの方法と、リップクリームの選び方を紹介します。

リップクリームの選び方

「リップクリームの種類には大きく分けて化粧品と薬用、医薬品の3種類があります。症状に合わせて選ぶのがポイントです。

唇がカサカサする、パサパサするなど乾燥しているときは、化粧品リップや薬用リップなど、自分の唇に合うと感じたものを使います。

唇がガサガサして少し皮むけやひび割れしがちなときは、薬用リップを選び、塗ったときにスースーしない、刺激の少ないものがおすすめです。

ひび割れやただれ、皮むけがひどいときは、治療効果のある「医薬品」と表記のあるものを選びましょう」

リップクリームの塗り方

「唇を4ブロックに分けて、1ブロックずつリップクリームを縦に円を描くようにやさしくマッサージしながら塗ると、塗りムラがなく、血行促進にもつながります。

塗るときは荒れやすい口角の塗り忘れがないように。とくに唇あれの症状が気になるときは、夜寝る前にリップマッサージを取り入れるのがおすすめです」

4ブロック リップマッサージ法

基本の塗り方（スティックタイプ）

（1）リップクリームを塗るときは、4つのポイントをおさえます。

（2）唇を4つのブロックに分けて、1ブロックずつ塗ることで塗りムラを防ぎます。

（3）唇の縦ジワに沿って中央から口角に向けて、だ円を描くように塗ります。

タイプ別の塗り方（チューブタイプ）

「チューブから直接塗ります。先端を唇にあてて、クリームを出しながら伸ばします。

乾燥や唇あれが気になるときは、夜のケアを念入りに。塗る量は、唇1ブロックで指の第一関節半分くらいの量が目安です」

タイプ別の塗り方（ジャータイプ）

「清潔な薬指にクリームをとり、唇になじませるように伸ばします。荒れの症状がひどいときは量を多めにつけるのがポイントです」

「4ブロック リップマッサージ法」は、唇の皮膚や構造を考えたメソッドなので、ひび割れしやすい口角など全体にムラなく、また唇をあまり刺激せずにリップクリームを塗ることができます。「唇荒れがなかなか改善しない」、「口紅のノリがイマイチ」、「口紅の発色が悪い」などお悩みの方は試してみてください。

画像／ユースキン製薬

監修／皮膚科・美容皮膚科医　アオハルクリック（港区六本木）　小柳衣吏子院長

（ビューティー＆ヘルスライター　町山町子）