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体の臭いに変化が!?意外な更年期の症状3つ

つやプラ / 2023年3月17日 12時0分

体の臭いに変化が!?意外な更年期の症状3つ

更年期になると、これまでなかった変化を感じて戸惑う方も多いと思います。そのなかでも意外なものが更年期症状の可能性も。原因を知って、対処法を実践してみましょう。

今回は、横倉クリニック・健康外来サロン(港区芝)院長の医師、横倉恒雄先生、および薬剤師/臨床検査技師の木村英子さんに、更年期の意外な症状と、その対処法について教えていただきました。

■あまり知られていない更年期症状3つ

更年期には心やからだにさまざまな変化があらわれます。あまり知られていない更年期の症状をご紹介します。

肌の乾燥・かゆみ

更年期になると、女性ホルモンであるエストロゲンの分泌量が減ることで、肌の乾燥やかゆみが生じる場合もあります。

エストロゲンは、肌内部でコラーゲンの生成を促し、肌の弾力や潤いを高める働きをもっています。

そのため、エストロゲンが減少すると肌は乾燥しがちになり、かゆみや湿疹が生じやすくなってしまうのです。

体臭

更年期症状のひとつとして体臭が挙げられます。

ホルモンバランスは自律神経と深く関係しており、更年期にはホットフラッシュといってのぼせやほてりを感じたり、汗を大量にかいたりする現象が起こりがちです。

ホットフラッシュによる汗は、加齢による脂肪酸を含んだベタベタ汗とは違い、サラッとしてにおいも強くはありません。しかし、かいた汗をそのままにしておくと雑菌が繁殖し、悪臭を放つことになるのです。

記憶力・集中力の低下

さらに更年期には、記憶力や集中力の低下が気になる場合も。

エストロゲンには、脳を健康にするはたらきがあります。更年期にエストロゲンの分泌量が減ることで、脳の働きが低下してしまうと考えられるのです。

それ以外にも、更年期のゆらぐ心身へのストレスや不眠によって、脳が疲労しやすいことも要因のひとつといえるでしょう。

■更年期の不調に負けない対策方法

では、これら更年期の不調には、どのような対策を行うべきなのでしょうか?

入浴と保湿をしっかり

肌を清潔に保つためや、血行をよくするために入浴は有効です。

保湿成分の入った入浴剤を活用するのもおすすめです。

乾燥肌の方は熱すぎるお湯を避け、38度程度のぬるめのお湯に浸かってリラックスしましょう。

そして、入浴後はすぐに保湿剤を全身に塗るようにします。

できるだけ肌を刺激しないように、こすらず、優しく丁寧に塗るようにしてください。

体温調節しやすい服装を

ホットフラッシュを感じたときに、着ているカーディガンなどを脱いで素早く体温調節することで、汗をかきにくくすることができます。

服の素材は化繊よりも天然素材の方が通気性もよく、敏感肌に優しいのでおすすめです。

また、かいた汗は雑菌が繁殖する前に早めに拭き取りましょう。汗とりパッドも便利です。

ストレスや疲労をためない

脳のリカバリーのために、質のよい睡眠はとても重要です。規則正しい生活と運動をすることで、睡眠リズムは整っていきます。

また、液晶画面から発せられるブルーライトは脳を興奮させて寝付きにくくするため、寝る前の数時間はなるべく画面を見ないことが理想的です。

さらに、ストレスや疲労をためないことも大切です。自分にあったストレス発散法を見つけておくといいですね。

カラオケに行ったり、気の合う友人たちとお茶会をしたり、コンサートで美しい音楽にふれたり……自分のためのご褒美時間を、ぜひ作ってみてください。

今回ご紹介した気になる症状は、更年期を過ぎればおさまる場合もありますが、さまざまな要因が絡んで症状が続くこともあります。

更年期を過ぎてもつらい症状が続くようならば、皮膚科や婦人科で一度診てもらうことをおすすめします。

■更年期を乗り切るには漢方もおすすめ

更年期症状の治療では、ホルモン補充療法だけでなく、漢方薬も標準治療のひとつになっています。

漢方薬は、更年期症状の原因となる、血流や自律神経、ホルモンバランスの乱れを整えることで、心身の不調の根本改善を目指します。

漢方薬は自然の生薬の組み合わせで作られており、心とからだのバランスを回復させるため、さまざまな不調を訴える更年期女性に対してはとくに有効とされています。

ここでは、更年期障害によく用いられる漢方薬をご紹介します。

更年期の不調におすすめの漢方薬

当帰芍薬散(とうきしゃくやくさん)

比較的体力が低下し、全身倦怠感、手足の冷えや貧血傾向のある方におすすめです。からだの血(栄養)を補い、巡りをよくすることで、更年期のつらい頭痛、めまい、肩こり、むくみなどに働きかけます。

桂枝茯苓丸(けいしぶくりょうがん)

体力があり、しっかりした体格でのぼせ気味の方におすすめです。滞った血(栄養)の巡りをよくし、血流の改善や炎症、止血に役立ちます。更年期ののぼせ、頭痛、めまい、肩こり、足の冷えなどに用いられます。

加味逍遙散(かみしょうようさん)

疲労しやすく、精神不安や不眠、イライラなどの精神神経症状のある方におすすめです。気(エネルギー)の流れをよくし、血(栄養)を補うことで、便秘、更年期の肩こり、頭痛、めまい、ホットフラッシュなどに用いられます。

慢性的に更年期の症状が気になる場合には、中長期的な服用で体質からの改善を目指しましょう。

また、漢方薬は体質に合ったものを飲むことがとても大切です。体質に合わないものを飲み続けると、思った効果が望めずからだに負担をかけてしまうこともあります。

数多くある漢方薬のなかから、今の自分にぴったりの薬を選ぶのは難しいので、専門家に相談するのが安心です。

漢方薬の専門家がオンラインで体質を判定し、自分にぴったりの漢方薬を無料でアドバイスしてくれるサービスが人気です。気軽に試せるので、一度体験してみるのもいいでしょう。

■正しい対処法で快適な毎日を

日々変化する自分の体調に戸惑う方もいらっしゃると思いますが、一つひとつ原因を探り、正しい対処を行うことで改善が期待できます。

一人で悩まず、困ったら専門家に相談してみてください。きっと解決へと導いてくれることでしょう。

【監修医:横倉恒雄(よこくらつねお)先生 プロフィール】

監修医:横倉恒雄(よこくらつねお)先生

医学博士/医師(婦人科、心療内科、内科など)。横倉クリニック・健康外来サロン(港区芝)院長。東京都済生会中央病院に日本初の「健康外来」を開設。故・日野原重明先生に師事。病名がないものの不調を訴える患者さんにも常に寄り添った診療を心がけている。著書『病気が治る「脳」の健康法』『脳疲労に克つ』他。

【漢方部分監修者:木村英子(きむらえいこ)さん プロフィール】

漢方部分監修者:木村英子(きむらえいこ)さん

薬剤師/臨床検査技師/Vedic Healers Ayurveda basic course 修了。検疫所、病院にて公衆衛生・感染症現場を経験した後、インドでアーユルヴェーダに出会う。現在はAIを活用し、お手頃価格で漢方を自宅に届けてくれるあんしん漢方にて活躍中。

【前回の記事】
・花粉症で喉が痛いなら!やるべき喉対策3つ

・閉経後は不調が起きやすい?更年期世代が受けるべき検査

・更年期は要注意!口臭がする人のやりがちNG習慣
・それ実は痔かも!?大人女性の痔の原因と対策

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