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春の頭痛をなんとかしたい!すぐにできる対処法&予防策

つやプラ / 2023年3月25日 12時0分

春の頭痛をなんとかしたい!すぐにできる対処法&予防策

暖かい春が近づいてくると、頭痛に悩む人が多くなります。

せっかくの春を気持ちよく過ごすためには、どうしたらいいのでしょうか。

今回は、横倉クリニック・健康外来サロン(港区芝)院長の医師、横倉恒雄先生、および薬剤師/臨床検査技師の木村英子さんに、季節の変わり目に起こりやすい頭痛の原因と、その対策について教えていただきました。

■片頭痛は春に起こりやすい?

春は朝晩の気温差が一年で最も大きくなり、また、低気圧と高気圧が頻繁に入れ替わります。

そのため、からだは寒暖差や気圧差に対してストレスを感じ、気候の変化に対応するために自律神経のひとつである交感神経が優位になり続けます。

すると、血管の収縮や拡張のコントロールがうまくいかなくなるため、春の季節の変わり目に片頭痛(偏頭痛)が起きやすくなってしまうのです。

■更年期は季節の変わり目の不調が出やすい

春は大きな気候の変化によって片頭痛が起こりやすくなりますが、更年期の女性はさらにその影響を受けやすくなります。

なぜなら、更年期になると女性ホルモンの分泌量が低下するため、自律神経のバランスがより乱れやすくなってしまうからです。

更年期を迎え、「以前ならこれくらいの気候の変化なら何ともなかったのに……」と戸惑う人は多いのではないでしょうか。

■季節の変わり目の片頭痛への対処法

片頭痛が起きてしまったときの対処法を2つご紹介します。

薄暗い場所で横になる

光や音など、脳への刺激になるものを避けて安静にすることで、症状を緩和することができます。

薄暗く、できるだけ静かな場所で横になりましょう。

もし横になるのが難しい場合は座るだけでもいいので、なるべく楽な姿勢でリラックスしてください。

痛む箇所を冷やす

片頭痛は脳の血管が急に拡張することで起こります。

そのため、血管を冷やして収縮させることで症状を和らげることができます。

こめかみや額、首筋などの血管に、冷却シートや冷たいタオルなどをあてるといいでしょう。

■片頭痛を防ぐために気をつけたいこと

片頭痛を未然に防ぐ、おすすめの方法を3つご紹介します。

においや音など頭痛の要因を避ける

自分が何によって頭痛が起きやすいのか知っておくことで、頭痛を避けることができます。

においによって頭痛が起きる人は、強い香りのする洗剤や香水などを避けましょう。

音によって頭痛が起きる人は、大きな音のする場所には近づかないようにし、普段から耳栓を持ち歩くと安心です。

パソコンやスマートフォンの使い過ぎに注意

パソコンやスマートフォンなどを使い過ぎると目が疲れるうえに、液晶画面が発するブルーライトが脳を刺激して頭痛が起きやすくなります。

できるだけ長時間の使用は避け、意識的に休憩時間をとりましょう。また、ブルーライトをカットするアプリやメガネを利用するのもおすすめです。

ビタミンB2やマグネシウムを積極的に摂る

頭痛対策にいいとされている食べ物を積極的に摂ることで、頭痛の頻度や強さを緩和することが期待できます。

ビタミンB2

細胞内のミトコンドリアの働きを助け、頭痛の予防につながります。

豚肉、乳製品、のり、卵、ブロッコリー、アボカドなどに多く含まれます。

マグネシウム

拡張した血管を収縮する働きがあるため、頭痛の緩和に役立ちます。

アーモンド、落花生、昆布、ひじき、納豆、ココアなどに多く含まれます。

■季節の変わり目の片頭痛には漢方も有効

つらい片頭痛対策には、漢方薬もおすすめです。

片頭痛は、ホルモンバランスの乱れやストレス、冷えなどによる頭の血管や神経の圧迫・炎症が原因と考えられています。

片頭痛対策には、以下のような働きの生薬を含む漢方薬を選び、根本改善を目指します。

・自律神経を整えてストレスによる片頭痛を改善する

・水分の循環をよくして脳の浮腫みを解消する

・血流をよくして脳に栄養や酸素を届ける

漢方薬は、片頭痛の原因にアプローチして心身をより健康な状態に導きます。そのため、今起こっている痛みの改善だけでなく、片頭痛の予防にも役立ちます。

代表的な漢方薬をご紹介します。

片頭痛におすすめの漢方薬

呉茱萸湯(ごしゅゆとう)

滞った水をとり除き、体を温めて頭痛や嘔吐を鎮めます。

手足が冷えやすい中等度以下の体力の人の、嘔吐などを伴う片頭痛や習慣性の頭痛に。

釣藤散(ちょうとうさん)

頭部にたまった湿(痛みの原因)を取り除くことで頭痛を鎮めます。

体力がやや低下した中年以降で、慢性的なめまい、肩こりなどのある人の頭痛や高血圧に用いられます。

大切なのは、自分の体質に合った漢方薬を選ぶことです。体質に合わないものを飲み続けると、効果がないだけではなく、副作用が起こってしまうこともあります。

最近では漢方薬の専門家に、オンラインで漢方薬をおすすめしてもらえる便利なサービスがあります。困ったときは専門家に相談するのがおすすめです。

■片頭痛もしっかり対策すれば怖くない!

季節の変わり目に起こりやすい頭痛の要因と、対処法についてお伝えしました。日頃から頭痛の要因を避け、いざというときの対処法を知っておくことで、安心して過ごせるようになります。ぜひ自分に合った方法を実践してみてください。

【監修医:横倉恒雄(よこくらつねお)先生 プロフィール】

監修医:横倉恒雄(よこくらつねお)先生

医学博士/医師(婦人科、心療内科、内科など)。横倉クリニック・健康外来サロン(港区芝)院長。東京都済生会中央病院に日本初の「健康外来」を開設。故・日野原重明先生に師事。病名がないものの不調を訴える患者さんにも常に寄り添った診療を心がけている。著書『病気が治る「脳」の健康法』『脳疲労に克つ』他。

【漢方部分監修者:木村英子(きむらえいこ)さん プロフィール】

漢方部分監修者:木村英子(きむらえいこ)さん

薬剤師/臨床検査技師/Vedic Healers Ayurveda basic course 修了。検疫所、病院にて公衆衛生・感染症現場を経験した後、インドでアーユルヴェーダに出会う。現在はAIを活用し、お手頃価格で漢方を自宅に届けてくれるあんしん漢方にて活躍中。

【前回の記事】
・春は自律神経が乱れやすい?乱れを整える方法3つ

・体の臭いに変化が!?意外な更年期の症状3つ

・花粉症で喉が痛いなら!やるべき喉対策3つ

・閉経後は不調が起きやすい?更年期世代が受けるべき検査

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