春の冷えに要注意!40・50代がすべき春の冷え対策
つやプラ / 2023年4月16日 12時0分
![春の冷えに要注意!40・50代がすべき春の冷え対策](https://media.image.infoseek.co.jp/isnews/photos/lar/lar_475736_0-small.jpg)
暖かい日が増えたとはいえ、からだの冷えが気になる方も多いと思います。冷えを放っておくと、からだの不調につながることもあるため、しっかりと対策を行うことが重要です。
今回は、薬剤師/理学博士の碇純子さんに、春の冷えの原因と対策について教えていただきました。
■春の冷えの特徴
まずは、春になっても冷えを感じてしまう原因について3つご紹介します。
朝晩の激しい寒暖差
春といえば穏やかなイメージがありますが、実際は気温の変化が非常に激しい不安定な季節です。春は気温が日ごとに変化するだけでなく、日中と夜の寒暖差が激しくなることも多いといわれています。
この急激な気温の変化により、からだの冷えや体調不良が起こりやすくなるのです。
更年期によるもの
女性の場合は更年期になると、女性ホルモンの減少や自律神経の乱れが生じ、冷えを強く感じることがあります。
長期間の冷えは血行を悪化させ、「冷えのぼせ」(手足は冷たいのに上半身はほてった状態)にもつながりかねません。
冬のおこもり生活で運動不足ぎみ
冬場は家の中でこもりがち。運動不足は代謝や免疫力の低下を招き、体調不良を引き起こすこともあります。
運動不足による筋力の低下や血流の悪化が、からだの冷えにつながる可能性も考えられます。
■春の冷えにはこんなリスクも
春の冷えによって血管の収縮や血行不良が起こると、免疫力低下や内分泌系の乱れといったさまざまな悪影響が生じます。
さらにこれらは、糖尿病や高血圧、動脈硬化などの生活習慣病や、冷え性の慢性化など、疾患の原因につながることもあるのです。
■春の冷え予防に欠かせない3つのポイント
冷えによる体調不良を避けるためには、冷えの予防が重要です。ここでは、春の冷え予防に欠かせない3つのポイントをご紹介します。
気候に最適な服装をする
春の冷えを予防するには、下半身を中心に保温することが重要です。厚手のタイツやレギンスをはいて、その上からスカートやワンピースを着用するのがおすすめです。
また、靴下も厚手のものを選ぶか、靴の中にインソールやシープスキンなどの保温アイテムを入れるといいでしょう。
上半身は、カーディガンやジャケットなどの薄手のアウターを羽織り、気温が上がったときに調整できるようにしましょう。
からだを温める食材を食べる
冷えには、生姜、山芋、唐辛子などの食材がおすすめです。
生姜は血行促進や免疫力アップに効果があり、山芋には粘り成分が含まれているため、胃腸を整える効果が期待できます。
また、唐辛子に含まれるカプサイシンには、体内の代謝をアップさせる効果があるため、からだを温める効果があります。
春の冷えには、これらの食材を摂取したり、温かいスープや煮込み料理などを取り入れたりすることが効果的です。
朝一番の運動で代謝を上げる
ここでは、忙しい朝でも5分ほどでできる、簡単な運動をご紹介します。布団の上で行えるので、毎日続けやすい運動です。
(1)四つん這いになり、息を吐きながら背骨が伸びるように背中を丸めます。目線はおへそに向けます。
(2)息を吸いながら背中を軽く反らせます。目線は斜め上にします。
(3)呼吸を意識しながら、これを4〜5回繰り返します。
■春の冷え対策には漢方もおすすめ
春の冷えで不調を感じたら、漢方薬の服用もおすすめです。
冷えの原因としては、気候や気温の変化だけでなく、ホルモンバランスの乱れ、ストレス、運動不足や食生活の乱れなども考えられます。
春の冷えに対しては、下記のような働きをもつ漢方薬が選ばれます。
・心身を温め、冷えを取り除く
・ホルモンバランスを整える
・自律神経の乱れを改善し、血行をよくする
漢方薬は冷え性のような体質を根本的に改善することを得意としています。ホルモンバランスを整えることで、冷えに負けない丈夫なからだづくりを目指しましょう。
冷えにお悩みの方におすすめの漢方薬
当帰芍薬散(とうきしゃくやくさん)
手足の冷え、それに伴う頭痛やめまい、耳鳴りが気になる方におすすめです。
血流をよくし、余分な水分を排出することで冷えを改善します。
桂枝茯苓丸(けいしぶくりょうがん)
比較的体格がよくて汗をかきやすい方におすすめです。
滞った血液の流れを促進し、更年期障害、肩こり、手足の冷えに用いられます。
慢性的に冷えが気になる場合には、中長期的な服用で体質からの改善を目指しましょう。
また、漢方薬は、症状や体質に合ったものを選ぶことが重要です。症状に合ったものを服用しないと、望ましい効果が得られなかったり、かえって副作用が出たりすることがあります。
漢方薬を服用する前には、漢方薬に精通した医師や薬剤師に相談することをおすすめします。
■冷え対策をして、ワクワクするような春を過ごしましょう
冷えを気にせず春を楽しむには、日頃から冷え対策をすることが大切です。今回ご紹介した3つのポイントを参考に、楽しい春を過ごしましょう!
【監修者:碇 純子(いかり すみこ)さん プロフィール】
薬剤師・漢方薬生薬認定薬剤師 / 薬学修士 / 博士(理学)。神戸薬科大学大学院薬学研究科、大阪大学大学院生命機能研究科を卒業し、漢方薬の作用機序を科学的に解明するため、大阪大学で博士研究員として従事。現在は細胞生物学と漢方薬の知識と経験を活かして、漢方薬製剤の研究開発を行う。世界中の人々に漢方薬で健康になってもらいたいという想いからオンラインAI漢方あんしん漢方で情報発信を行っている。
【前回の記事】
・更年期は春の肌荒れに注意!春のスキンケアのコツ
・春の頭痛をなんとかしたい!すぐにできる対処法&予防策
・春は自律神経が乱れやすい?乱れを整える方法3つ
・体の臭いに変化が!?意外な更年期の症状3つ
外部リンク
この記事に関連するニュース
-
夫婦合わせて15キロ増⁉ 50代の急激な体重増、メタボな夫に起こった珍事件とは?
OTONA SALONE / 2024年6月21日 21時1分
-
ぐるぐるめまいは更年期のサイン?女性に多いメニエール病の症状を詳しく解説【医師監修】
ハルメク365 / 2024年6月18日 18時50分
-
【アルギニン】40代から急減して半分に!! 肌や髪の「若さをキープ」。老け込まないための補充方法は?
OTONA SALONE / 2024年6月14日 21時1分
-
更年期に痩せる人と太る人、どっちが健康?「更年期太り」原因と対策【医師が解説】
ハルメク365 / 2024年6月9日 22時50分
-
【防風通聖散】は本当に痩せる?リバウンドしづらい⁉ 「ダイエット漢方」の正しい活用法、始める前に知っておいて!
OTONA SALONE / 2024年6月7日 21時0分
ランキング
-
1【ダイソー】人気爆発で品薄だけど…「スイカバー」が作れるシロップはコスパ最高! 作って食べてみた
オールアバウト / 2024年7月4日 21時15分
-
2なぜ免許証とマイナカード「24年度末」までに一体化? 紛失したら運転できない? 国民にメリットあるのか
くるまのニュース / 2024年7月4日 9時10分
-
3寝るときにエアコンが欠かせません。電気代が安いのは「冷房」と「ドライ」どちらでしょうか?
ファイナンシャルフィールド / 2024年7月4日 2時0分
-
4ミラノ風ドリア「480円→290円」で売上数3倍…創業者が「サイゼリヤの料理は、まずくて高い」と語る深い理由
プレジデントオンライン / 2024年7月4日 8時15分
-
5定年後に、見落とすと厄介な出費「3選」とは?
オールアバウト / 2024年7月3日 21時40分
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
![](/pc/img/mission/mission_close_icon.png)
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
![](/pc/img/mission/point-loading.png)
エラーが発生しました
ページを再読み込みして
ください
![](/pc/img/mission/mission_close_icon.png)