痩せたいならどっち！？「ヨガ」と「ピラティス」の違い

ここ数年のヨガブームにつづき、最近ではピラティスのスタジオも増えてきました。ヨガとピラティスの両方のインストラクターでもある筆者は、よく生徒さんから「ヨガとピラティスは、どう違うのですか？」と質問されます。

ヨガとピラティス、どちらを行ったら痩せるのか気になりますよね。

健康運動指導士＆フィットネス美トレーナーの筆者が、ヨガとピラティスの違いについて解説します。

■ヨガとピラティスの違い

「ヨガ」の発祥は今から4500年前のインダス文明までさかのぼり、もともとエクササイズではなく、心を穏やかに整えるための“修行法”として生まれました。

現在では「パワーヨガ」など、エクササイズ要素を取り入れたヨガの種類もありますが、ヨガは基本的にポーズをとることがメインではなく、リラクゼーションや瞑想等の精神的要素が大きいのが特徴です。

それに対してピラティスは、創始者であるジョセフ・ピラティス氏が、ドイツで戦時中の負傷兵のリハビリのために開発した運動プログラムで、心身のバランスをよくするトレーニング要素が強いのが特徴です。身体を効率的に鍛え、回復や強化をすることができます。

ダンサーにケガの予防方法などを伝えていくなかで、「コントロロジー（現代でいうピラティス）」というエクササイズが確立されていきました。

ピラティスはヨガと同じようにマットで行うものもありますが、専用のマシン（リフォーマーやキャデラックなど）を使用して行う「マシンピラティス」もあり、最近ではマシンピラティスの少人数制グループ指導が流行っていますね。

■ヨガとピラティスの痩せ効果

ストレスによる暴飲暴食を予防

ヨガは、呼吸や瞑想がもたらすリラックス効果によって、ストレスホルモンの分泌を抑えるといわれています。そのため、ストレスによる暴飲暴食を予防する効果が期待できます。

「ストレスが原因で食欲が抑えられない」「精神面をまずは落ち着かせたい」という人は、ヨガでリラックスすると良いでしょう。

骨盤底筋群を鍛えて、ぽっこりお腹を改善

ピラティスは、お腹の深層部分（インナーマッスル）を意識してコントロールし、動き続けます。骨盤底筋群を鍛えることもできるので、ぽっこりお腹や膣付近の引き締め、尿漏れ等に効果が期待できるといわれています。

身体のバランスやぽっこりお腹、骨盤のバランス等が気になる人は、身体の軸を整えるピラティスがおすすめです。

■ヨガとピラティス、どっちが痩せるの？

ヨガとピラティスのどちらがダイエットに向いているかは、その人の運動をする理由や目的によって変わります。

ヨガとピラティスの両方を指導している筆者としては、両方を試すことをおすすめします。両方行うことで、自分に合うものがわかります。楽しみ方は、人それぞれです。

ヨガとピラティスどちらにしても、継続できなければ効果を実感できません。「美は1日にしてならず」です！

（フィットネス美トレーナー　MIKA）